“元同僚”ヴィニシウスは受賞ならず…ベンゼマがバロンドールに持論「ロドリは素晴らしいが…」
アル・イテハドに所属する元フランス代表FWカリム・ベンゼマが今年のバロンドールについて言及した。29日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。 フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』と欧州サッカー連盟(UEFA)は28日、今年のバロンドール受賞者を発表。レアル・マドリードのラ・リーガおよびチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献したブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが最有力候補と目されていたなか、マンチェスター・シティでプレミアリーグ4連覇、スペイン代表でEURO2024優勝を成し遂げたロドリが初受賞を果たした。 28日にはパリで授賞式が開催されたものの、ヴィニシウスを筆頭にヨハン・クライフ・トロフィー(最優秀監督賞)を受賞したカルロ・アンチェロッティ監督や、ゲルト・ミュラー・トロフィー(最多得点賞)に輝いたフランス代表FWキリアン・エンバペら“レアル・マドリード勢”は揃って欠席。ヴィニシウスがバロンドールを受賞しないことを知り、直前でパリ行きのフライトをキャンセルしたことが報じられている。 そんななか、2022年のバロンドール受賞者にして、かつてレアル・マドリードでヴィニシウスと共闘したベンゼマが今年のバロンドールについて言及。「フランスや『フランス・フットボール』のことについては話したくない」と前置きした上で、次のように持論を展開した。 「僕がレアル・マドリードにいた時から、ヴィニシウスは常に多大な努力をしてきた選手であり、ゴールを多く決めているだけではない。昨シーズンのレアル・マドリードがCLを制覇した時、彼は常に決定的な存在だった。だからこそ、彼ほど受賞に値する選手はいないと思う」 「ロドリに個人的な恨みなどないし、素晴らしい選手だ。しかし、ソファに座ってテレビを見ている時、彼のプレーで声を出すほどのものはそれほどなかったよ。そしてヴィニシウスはそれを何度もやってのけた。彼のことを思うと少し悲しいよ。ヴィニシウスはバロンドールに値すると思う」 さらにベンゼマはヴィニシウスにメッセージを送ったことを明かし、「悲しんでいたし、それが普通のことだ。バロンドールを受賞できると思っていたのに、数時間前に受賞できないと知ったんだからね」とコメント。その上で「彼は良い子だし、一生懸命努力する。いつかは受賞できるだろう」とエールを送った。
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