被爆者からは不安の声 期待できるとしたら アメリカ大統領選トランプ氏が勝利宣言【長崎市】
アメリカの大統領選挙はトランプ氏が勝利を宣言しました。 被爆地・長崎からは期待と不安の声が聞かれました。 アメリカ史上初の女性の大統領を目指すハリス副大統領と、4年ぶりの政権奪還を狙うトランプ前大統領が争った今回の大統領選は、大接戦の末、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利を宣言しました。 世界経済や各地の紛争にも大きな影響を与えるアメリカの次のリーダーについて、被爆者からは不安の声があがります。 長崎被災協 田中重光 会長(84) 「トランプになったら経済は停滞するそして日本に対する軍事要求がもっと増えるのでは。(核軍縮は)期待はあまりできない彼の言動からいうと。感情的に昂らせて先導する戦法なので、怖いですね」 元外交官で核軍縮や核不拡散の問題に詳しい長崎大学の樋川和子教授は、トランプ氏が予測不能な動きをするとして国際情勢の変化に期待と不安をにじませます。 長崎大学核兵器廃絶研究センターRECNA 樋川和子 副センター長 「基本的に中国もロシアも対峙する相手というスタンスで考えているのは選挙で明らかになったので、普通考えたら核軍縮は進まない。ただ本当に予想外のことをするので、何かしらアメリカの得になると思われたら、例えばロシアとの対話の糸口を見出すとか、そういう部分に期待したい」
テレビ長崎