阪神・岡田彰布前監督、オーナー付顧問就任で球児監督に初アドバイス 強虎で開幕せよ!「勝てる戦力作ってスタートしないと」 自身はたばこも止めて1週間の検査入院経て回復
今季限りで退任した阪神・岡田彰布前監督(66)が6日、大阪市内の阪神電鉄本社で「オーナー付顧問」への就任会見を行った。チームを受け継ぎ、高知・安芸市で秋季キャンプ中の藤川球児監督(44)には「最初からある程度強いチームを作っとかなアカン」と初助言した。契約期間は3年。来季はグラウンド内外で目を光らせ、岡田氏らしく〝口出し〟しながら、まな弟子をサポートしていく。 【写真】ベンチで談笑する阪神・岡田彰布前監督と藤川球児新監督 おーん、そんなん、アレよ-。虎党からも大人気だった岡田節が復活だ。大阪市内の阪神電鉄本社。岡田氏は杉山オーナーから「顧問」という新たな任務を託されると、後任の藤川監督に初アドバイスを送った。 「ある程度勝てるというか、そういう戦力というか、それは作ってスタートしないと。選手も首脳陣も確信を持って(開幕で)スタートするのが一番。ヨシ、今年はなんか行けそうやという雰囲気というか、ムードを持ってな」 公の場に姿を見せるのは、日本一となったDeNAに敗れた10月13日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ2戦目以来。CS直前は体調不良で「死にかけたからな(笑)」。それから1週間の検査入院を経て、冗談が言えるほど元気になった。 「球児(藤川監督)に言うたんよ。俺も禁煙したでって」 近日中に安芸キャンプも視察予定だ。おりしも藤川監督は球場内でコーチやナインに〝禁煙〟を通達したばかり。最近までヘビースモーカーだった岡田顧問は「大丈夫。全然、(イライラ)せえへん」。早くも佐藤輝や中野も参加する秋季キャンプに思いをはせた。 「最終的には結果やからな。(佐藤輝らは)当然、今までの成績も納得していない。シーズン入ってどんだけ選手が力出すか。(指導者は)どないして持っていくか、やからな」 藤川監督の指導力に期待を寄せた。今季は開幕から主軸の不振が続き、最後に首位巨人を追い上げたが、あと一歩のところでリーグ連覇を達成できなかった。自らの経験をもとに、藤川監督に「ファンが『今年はまた行けそうやな』と思うチームを作る。全然あかんのに、優勝優勝、言ってもしゃあない」とメッセージ。若手育成も大事だが、先を見据えて、選手をシビアにみる目も不可欠だと唱えた。 キャンプで直接指導を頼まれたら…という問いかけには「指導なんかせえへん。指導料もろうてへんもん。〝口代〟はもろうてるけどな」。評論家時代も監督時代も歯に衣着せぬコメントで周囲を震え上がらせたが、顧問に就任しても〝オカダの考え〟を変えるつもりはない、と宣言した。