阪神・岡田彰布前監督、オーナー付顧問就任で球児監督に初アドバイス 強虎で開幕せよ!「勝てる戦力作ってスタートしないと」 自身はたばこも止めて1週間の検査入院経て回復
来季も2月の沖縄・宜野座キャンプ、シーズン中も時間の許す限り甲子園を訪れる。「ビジターも行くよ。あいさつ回りもあるし」。野球への情熱は変わらない。球団からはアマ、プロスカウト担当へのアドバイザーとしても期待されている。
「ユニホームは脱ぐけど、また違う方向で、違う立場でアドバイスや手助けするということになる」
阪神監督を通算7年務めリーグ優勝2度、日本一1度。球団の歴代監督1位の552勝を挙げた。藤川監督にも好きなようにやってほしいかと問われると「当たり前やんか、自分のチームやねんから」と笑った。厳しい言葉とたっぷりの愛情で、サポートしていく。(三木建次)
★動きやすい名前で
粟井球団社長は、岡田前監督の役職を「顧問」にした理由について「(過去には)横文字が多かった。動きやすい名前がいいかなと」と説明した。編成面などの決定権は付与しないが、グラウンド内外で自由に活動してもらう。その一つはテレビやラジオなどのゲスト出演だ。「厳しい解説、評論は岡田さん、顧問の持ち味ですから。こちらも期待しているし、それで選手も発奮してくれたら」と、さらにパワーアップした岡田節に期待を膨らませた。
■退任直後にフロント入りした阪神監督
★星野仙一監督 2003年に監督を勇退。04年からオーナー付シニアディレクター(SD)に就任。11年の楽天監督就任をもって退任した。
★和田豊監督 15年に監督を退任。16年からオーナー付シニアアドバイザー(SA)に就任。17年からはテクニカルアドバイザー(TA)となり、23年から2軍監督。来季は1、2軍打撃巡回コーディネーター。
■顧問とは 企業や団体などで、相談を受けて意見を述べる人。取締役などの役員のように意思決定を行う権限は持たないものの、特定分野の専門知識や経験を元に経営上必要な助言や指導を行う人を指す。弁護士やコンサルタントなどに顧問料を支払い外部顧問として招くケースもある。