ボクシングファンにはたまらないクリスマスプレゼント リヤド・シーズンとの大型契約で話題の井上尚弥だけではない! 注目カードが目白押し
今年のクリスマスイブはボクシングだ。先月、サウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」との推定総額30億円にも及ぶ複数年のスポンサー契約について発表され話題を呼んだ井上尚弥(大橋)の世界スーパーバンタム級統一王座の防衛戦が12月24日、東京・有明アリーナで行われる。当日はダブル世界タイトルマッチとなり、井上-サム・グッドマン(オーストラリア)戦ともう一つは後輩武居由樹のWBO(世界ボクシング機構)バンタム級王座防衛戦である。こちらはユッタポン・トンディ(タイ)の挑戦を受ける。
興味が尽きないサポーティングカード
世界戦に出場する4選手全員が全勝レコードの持ち主というだけでも興味がそそられるが、当日はこの2試合だけではない。世界戦以外の4試合のサポーティングカードがこれまたボリュームたっぷりなのだ。 カードは次の通り。小林豪己(真正)-高田勇仁(ライオンズ)のWBOアジアパシフィック・ミニマム級タイトルマッチ。下町俊貴(グリーンツダ)-平野岬(三松スポーツ)の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ。渡邊海(ライオンズ)-奈良井翼(RK蒲田)のライト級戦。佐々木尽(八王子中屋)-坂井祥紀(横浜光)のOPBF(東洋太平洋連盟)&WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ。 渡邊-奈良井戦のみノンタイトルマッチ(10回戦)だが、これは実質的な統一戦と言っていい。というのも、2人ともスーパーフェザー級の現役タイトルホルダーなのだ。WBOアジアパシフィック王者(渡邊)と日本王者(奈良井)が激突するという構図に変わりはない。 世界タイトルのみならず地域タイトルも含め、時代が進むにつれて「王座」の数は多くなるばかり。JBC(日本ボクシングコミッション)もWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)以外にIBF(国際ボクシング連盟)とWBOの世界王座統括団体を公認して10年以上が経つ。この間、WBOの地域限定タイトルであるWBOアジアパシフィック王座も認め、従来のOPBF王座と同格として扱われてきた。これに日本王座を加えた3タイトルが、世界に挑むまでの関門として一般的に認知されているわけだ。