「義母と程よい距離感でいたいのに」善意が悪意に…お世話好きの義母を止めた「救世主」
「私にとって望んでいない善意は悪意と同じ」 外出するたびに見送り出迎え、毎日のように夕飯のおかずをお裾分け……お世話するのが大好きな義母の行動に、ありがたさを感じつつ、負担に感じることも度々あるという白目みさえさん。白目をむきながら子育てに奮闘するママの姿を描いた人気コミックエッセイ「子育てしたら白目になりました」の著者で2児の母。InstagramやX(旧Twitter)で作品を随時更新し、その投稿を楽しみにしているファンも多い漫画家・イラストレーターです。 【写真】毒義母とモラハラ夫の強烈環境に嫁はうんざり…驚くべき「男尊女卑」論とは 現在、義両親と義弟と二世帯住宅に住む白目さんは、子育てや仕事以外に、義父母とのやりとりや言動に白目をむくこともあるそう。今回は、あることがきっかけで、白目一家へのお世話モードがノンストップで全開になりそうな義母に、ブレーキをかけるような存在があらわれた話を綴っていただきました。
大きすぎる…義母の持つお世話エネルギー
義母は結婚してからずっと、家業であるお店の手伝いをしながら、私の夫と義弟を育て、亭主関白気味な義父や、義祖父母のお世話はもちろんのこと、近所付き合いや町内会のあれこれなども全て一人で担っていたスーパー主婦。 夫や義弟が独立して子育てが落ち着いたかと思えば、今度は義祖母の介護がスタート。飼っていた犬や猫も高齢になり、手作りご飯を用意したり病院に通ったりしながら忙しい日々を過ごしていました。 ところがちょうど、私に2人目の子どもが生まれた頃に義祖母が他界。追いかけるように愛猫や愛犬も虹の橋を渡り、二世帯住宅を建てるにあたって家業も縮小することになりました。 義母の負担は一気に軽減し、少しはホッとしたかもしれません。ただ言い方を変えれば、義母は「お世話」に費やしていたエネルギーを向ける先がなくなってしまいました。 私や私の娘たちに向けるお世話欲が少々度を越してしまうのは、義母の持つ「お世話エネルギー」が大きすぎるから。逆に言えば、私たちだけでは持て余してしまうほどのエネルギーをずっと家族のために使い続けてくれていたのですから、急に止めろと言っても無理があるのでしょう。 そんな義母の気持ちも努力も希望も状況も理解はできますが、それを全てこちらで受け止めるのは難しい話です。料理を少しだけ作りすぎてくれたり、うちの娘が病気の際に面倒を見てもらうくらいでは「お世話エネルギー」は全く減っていないことにも薄々気付いています。