大野の美しい星空を観光資源に モニターツアー初開催、内容充実へ 南六呂師エリア「星空保護区」認定から1年余り
FBC福井放送
大野市が星空の世界遺産ともいわれる「星空保護区」の認定を受けて1年余り。美しい星空を観光資源に活用する動きが本格化しています。 辺りが暗くなり始めた午後5時半。大野市内の旅館から出てきた人たちがバスに乗り込んで向かった先は、六呂師高原です。お目当ては、満天の星空。大野市が市内の観光事業者に委託して、星空観光のモニターツアーを企画し、3日は12人が参加しました。 2004年から2年連続で「日本一美しい星空」に選ばれた大野市は去年8月、国内では4か所目となる「星空保護区」に認定されました。市内での宿泊を含むツアーは、認定を受けてから今回が初めてです。 ■星空ソムリエ 「白鳥座のデネブ、そして琴座のベガ。鷲座のアルタイル。これが3つを結ぶ三角形を“夏の大三角”と呼んでいる」 参加者は焚火で体を温めた後、ハンモックに揺られながら、満天の星空をゆったりと楽しんでいました。 ■参加した女性 「むちゃくちゃきれいで、絵に描いた感じで。地球にいるなと思って、おもしろかったです」 ■参加した女性 「(出身地の)北海道・函館は夜空というよりも、街の夜景が有名だから。あまり星空は見たことがなかったので、すごくいい経験でした」 ■参加した男性 「ぜいたくですね。福井を離れて今、函館にいるんですけど。福井がまた好きになりました」 大野市では、ツアーの参加者の意見をもとに、さらに観光誘客に力を入れたいとしています。 ■大野市観光交流課 道鎮郁生主査 「(参加された)皆さんにアンケートを取って、その結果をもとにこういったツアーができるように、市としても運営できれば」 大自然が織りなす星空を最大限に活用する観光のアピールが、大野市で活発になっています。