代表監督選出巡る疑惑に大韓サッカー協会会長「FIFA会長に支持してもらった」
サッカー韓国代表監督の「不公正選任」を巡る騒動で、先日の国政監査に証人として出席した鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会会長(62)が、ジャンニ・インファンティーノ国際サッカー連盟(FIFA)会長(54)=スイス=から支持を受けたと明らかにした。
鄭夢奎会長は29日、ソウル市内の慶煕大学「平和の殿堂」で行われた「AFC(アジア・サッカー連盟)アニュアルアワード2023」前に報道陣と会い、「インファンティーノ会長は韓国サッカー界でどんなことが起きているのか、細かくモニタリングをしているという印象を受けた。現在の韓国の雰囲気について説明したが、インファンティーノ会長は『理解できない』という反応を示し、『監督選任は結局、大韓サッカー協会会長の責任だ』と言った」と述べた。これについて、大韓サッカー協会の関係者は「インファンティーノ会長が言及した『責任』とは、監督選任に対する最終決定権が大韓サッカー協会会長にあるというメッセージだと我々は理解した」と述べた。インファンティーノ会長は28日に大韓サッカー協会を訪問した際は「大韓サッカー協会はうまく運営されている。FIFAはスポーツの自律性を非常に重要に考えている」と述べていた。 鄭夢奎会長は先日の国政監査について、「監督選任に関して、顕微鏡のようにあまりにも細かく見ている人が多いようで残念だ。大きな目で見れば、戦力強化委員会が監督候補を推薦し、大韓サッカー協会が適切な措置を取って監督を任命した」と述べ、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の代表監督選任手続きに問題はないことをあらためて強調した。 韓国文化体育観光部(省に相当)は今年7月、大韓サッカー協会に対する監査に着手した。そして、今月2日に中間監査結果を発表した際、「監督推薦の権限がない李林生(イ・イムセン)技術総括理事が監督を最終推薦し、洪明甫監督の面接過程も不透明かつ不公正だった」としながらも、「選任手続きに瑕疵(かし)があったとしても、洪明甫監督と交わした契約が無効だとみなすことは難しい」と述べた。同部の柳仁村(ユ・インチョン)長官は国政監査に出席した際、「10月末に予定されていた大韓サッカー協会の監査最終発表は遅れそうだ」と述べた。 張珉錫(チャン・ミンソク)記者