「ありがたみが増しますね!」と近藤真彦。中華酒場『壇太』の餃子が、“出世餃子”と呼ばれる理由とは。
どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回は高輪の住宅街で餃子好きの人気を集める中華酒場『壇太』。なんでも、こちらの餃子はある理由から“出世餃子”と、呼ばれているそうで……。今年らしいマッチのニットの着こなしにも注目です! 【画像】もっと写真を見る(13枚) いよいよ年末へのカウントダウンが始まった某日。今年の「マッチの町中華。」の撮影もこれがラスト。来年の抱負を聞きながら、マッチの大好物の餃子を食べてもらいたいと高輪の住宅街にある『壇太』へ。女将さんのふたりの息子から、それぞれ1文字ずつとったという店名があらわしているように心安らぐアットホームな店だ。
「町中華というよりも酒場の雰囲気だね。近所にあったら通っちゃうな」と言いながらベージュのニットベストを着たマッチが登場。「冬は黒か、逆にパキッとした鮮やかな色を選ぶことが多いんだけれど、こういうまろやかな色みのニットもいいよね。優等生風に着るんじゃなくて、ちょっと遊びのあるデザインが好きです」と忙しい最近も、冬のファッションを楽しんでいる様子。それでは、さっそくと店に入り、女将さんのおすすめメニューを注文。 若い頃はスパイダーズに熱を上げたという女将さんと盛り上がりながら「ここの名物は餃子と伺っているので楽しみです!」とマッチ。それにしてもなぜ、餃子が有名? 女将さんいわく「小泉純一郎さんが総理大臣になるまえからずっと店に通ってくださっていて、餃子がおいしいとほめていただいて。(それが)口コミで広がって、いつの間にかお客様に“出世餃子”と呼ばれるようになったんです」 「それは運気があがりそう!」と、興味津々なマッチに自身の開運術を聞いてみることに。 だいぶ前からお正月の初詣は欠かせないそうで、混雑する三が日をはずしてお参りに行くのが恒例になっているそう。 「どうしても三が日に行かなくちゃいけないということはないみたいですね。思い立ったが吉日というか、僕はちょっと空きはじめた頃に行くことが多いかな。もちろん、おみくじも引きますよ。でもね、僕は金運とか仕事運がいいと書いてあったためしがない(笑)。失せ物は見つかるとか、それはよかったと思うんだけどね(笑)。願かけは昔はけっこうしていましたね。ステージに立つまえとかもそうだけれど、レーシングジャケットはかならず決まったほうから袖を通すとか。それはレースで勝ちたいという気持ちというよりは今日もケガをせず、走ることができますようにという一種のおまじないみたいなものです。でも、最近はそういうのも少なくなってきたかな。気持ちのうえではなにも変わっていないけれど、こうしなくちゃという習慣みたいなことから解き放たれたような気がする。それも含めて、年を取るのも悪くないなって思っています」 そう話すマッチのもとに肉ニラ炒めが運ばれ、ビールと一緒につまんでいるとお待ちかねの焼き餃子が。こんがりと焼かれた餃子は、心なしか貫禄オーラに包まれているよう。 まずはなにもつけずにそのままで。 「これは、野菜が多めでいくらでも食べられそうです。皮もパリッとしていてこの食感の餃子は久しぶり!」と、自家製の食べるラー油も試してみる。辛いのが苦手でなければ多めにつけダレに加えるのもおすすめだ。マッチも「ひき肉のうま味と野菜の甘みが引き立つ!」と言いながら、あっという間に完食。 「出世餃子もいただいたので、2025年も健康に気をつけながら頑張れそうです。来年もなにかをすごく変えるというのではなくて、何事にもトライする気持ちを持ちつづけていきたい。そして来年はマッチと町中華の2冊目も出せますように(笑)。みなさん、マッチと町中華の1冊目は11月25日に発売されたばかりなので、ぜひ手に取っていただけたら僕もとてもうれしいです!」 壇太 東京都港区高輪3-7-14 TEL/03-3442-8386 営/17:30~23:00 日、第3土休み 35席 近藤真彦(こんどう・まさひこ) 1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。アエラスタイルマガジンで連載中の、ワンパクな大人たちのための食の探訪記『近藤真彦 マッチと町中華。』が絶賛発売中! Photograph: Akira Maeda(MAETTICO) Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO) Hair & Make-up: GONTA(weather) Text: Keiko Kodera
朝日新聞社