【ボクシング】堤聖也の初防衛戦は「辞めると聞いていた」比嘉大吾 アマ時代から交流の友人対決
WBA世界バンタム級王者堤聖也(29=角海老宝石)は、同95年生まれの友人対決に臨む。元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)とはアマ時代から交流があり、10月に堤が世界王座初奪取した後も食事した間柄だ。堤は「(挑戦者にWBA2位)那須川選手がくるかなと思っていたが、辞めると聞いていた比嘉でびっくりした」と苦笑したが、挑戦者として不足はない。「僕がアマの時に(比嘉は)世界王者。刺激をもらえる存在だった。今回、世界王座を懸けて戦える友達として面白い」と歓迎した。 両者は20年10月の初対決でドロー。約4年4カ月ぶりの再戦は「決着戦」となる。一方、9月にWBO王者武居にダウンを奪いながらも判定負けし、引退示唆していた比嘉は地元沖縄県に戻って関係者に引退を報告。「社長をやりたい」と実業家の人生を思い描いた直後、11月に堤への挑戦オファーが届いたという。 12月から世界挑戦を想定した練習に励み「やっぱりボクシングをやっている方が楽しい。人が変わったように、怠け者から真面目者に変わった」と高揚感を口にする。勝てば2階級制覇、国内最長ブランク(6年10カ月)での王座返り咲きとなる。「アマ、プロも(堤に)勝ったことはない。僕も勝つ以外に道がない」と気合十分だった。