【おむすび】「どないすんねん」…“笑撃的”英語教師の素顔 制作統括が称賛「笑いのセンスが分かる」
英語できない結に「ちゃんとやれやボケ、カス」
俳優・橋本環奈が、主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の第39回が21日に放送され、“笑撃的”な女性教師が登場した。教師の名前はモニカ。結が通う栄養士専門学校で英語の授業を担当する。英語のできない結に、「病院に外国人入院してたらどないすんねんアホ」「ちゃんとやれやボケ、カス」などと関西弁で明るく厳しい言葉を言い放った。演じたのはアメリカ出身の俳優・サフィヤ。制作統括の宇佐川隆史氏が取材に応じ、サフィヤの起用理由や撮影現場の様子などを明かした。 【写真】「30代とは思えんくらい似合ってる」…仲里依紗が平成ギャルになりきった制服姿 まずは英語の授業を物語に取り込んだ背景を語ってくれた。 「そもそも栄養士を養成する専門学校の勉強は非常に難しいんです。片手間でできる職業ではないということをしっかり表現しようと、実際に学んでいる多岐にわたるいろんな授業を皆さんが体験しているかのように物語に取り込みました。栄養士さんの仕事は相手にどう食の知識をアドバイスし、きちんと伝えるかが大事です。取材で栄養士さんの仕事はミニケションコミュニケーション能力が非常に大事だと知り、実際にも英語の授業があるということで紹介しました。ただ、『まじめに授業を受ける』と言いながらもいうものでも、そこは脚本家・根本ノンジさんの形、本来は難しい勉強ですが、はたから見たらコミカルに見えるような形で描きました」 サフィヤとはどんな人物なのか。起用の経緯を聞いてみた。 「笑いのテイストも入れられるような英語の先生という難しい役。そのため笑いのセンスが分かる外国籍の俳優さんを求めて、第8週の演出を担当した盆子原(誠)を中心に、オーディションを行いました。サフィヤさんはEテレ『えいごであそぼMeets the World』などNHKの番組にも出演しており、非常に日本語が堪能な方です。オーディションは演出の担当者に任せていたのですが、前向きに話し、前向きに教え明るく教えている感じ、厳しいだけじゃない部分が非常に面白い出ているということで起用を決めたと聞きました」 アメリカでは舞台やミュージカル、ショートフィルムなどで活躍していたようだ。 「演技力がしっかりしているのはオーディションでも分かりました。もちろんのこと、あとはモニカ先生をどう表現するかですが、ポイントでした。前向きで明るく言っているのに、内容はビシバシ厳しいというギャップが非常に映える方で、厳しいけど面白いという狙いはしっかり反映できたと思います。サフィヤさんはそういったセンスが非常にセンスと思います。高く、私もきゃりーぱみゅぱみゅさんが出演する『えいごであそぼ』を子どもと見ていたので、そのギャップが合うだろうなとは思っていて、すぐにピントきて、この明るい感じで厳しいことを言うシーンをどう演じるのかなと思ったのですが、撮影当日もあのように見事に演じてくれたので非常に面白かったです。カメラの後ろで笑いながら見ていました」 多岐にわたる授業に橋本の反応や撮影現場はどうだったのか。 「現場は授業に関しては目からうろこといいますか、取材していて『こんな勉強もするのか』という連続でした。橋本さんに限らず、同級生の皆さんも非常に興味を持っていました。私が一番驚いたのは、その勉強する量。栄養士の方々に取材したら、ほとんどの方が『こんなに勉強するとは思わなかった』と言っていたこと。私の想像をはるかに超える勉強量でした。ここまでしないと人に食の安全性と知識は伝えられないんだと驚きました。栄養士さんがどれだけすごい勉強をした上で私たちに食の安全と健康について伝えているか、それを分かってほしいと思いました」 「ボケ、カス」と言われた結を演じる橋本の反応も気になる。 「こんなに明るい感じで言われるんだと、橋本さんもみんな同級生の皆さんも驚きつつ、楽しんでいましたいらっしゃいました」
ENCOUNT編集部