日常に高揚感をもたらす“特別なデニム”をヴィトン、アルマーニ、ロロ・ピアーナから
永世定番、エバーグリーン、絶対的安心感。そんな言葉が似合うデニムは我々にとってあまりにも身近で、日常に溶け込む空気のような存在だ。 ▶︎すべての写真を見る でも、だからこそわかる。気分が高揚するデニムが、いかに特別であるか。 じわりと優越感が込み上げ、満足感が広がる。そんなデニムをここで。
「ルイ・ヴィトン」
黒を基調にしたモノトーンスタイルのなかで異彩を放つもの。それが今季のランウェイを飾ったブラックデニムだ。 生地には印象的な市松模様が表現された「ダミエ・ジャカード キャンバス」を採用し、「Marque L. Vuitton Déposée(ルイ·ヴィトンの登録商標の意)」の文字を織り込む。 これは、メゾンを率いるファレル・ウィリアムスのクリエイションと品質を保証するものだ。足元にはティンバーランドとの共同開発が大きな話題となった“イエローブーツ”を。
「エンポリオ アルマーニ」
荒ぶる冬の海を行き交う船に乗り込む男たち、そして彼らの冒険心。「Atlantic(大西洋)」という今季のテーマは主役のデニムにもしっかりと落とし込まれている。 それは深海を思わせるダークブルーやワークパンツ然としたワイドシルエット、そしてバックポケットに施された大胆なロープ刺繍による「EA」のブランドロゴなどだ。 リブデザインが特徴のバージンウール製ニットやハイカットスニーカーを同系色で揃えれば、デニムの武骨な印象がぐっと引き立つ。
「ロロ・ピアーナ」
職人技、エフォートレスなエレガンス、日本のデニム生産のノウハウに着想を得たカプセルコレクション「ロロ・デニム」。 そのジャケット&パンツの素材は「シーアイランドデニム」と名付けられ、米国産の希少なシーアイランド・コットンを採用。 1800年代のデニムのスピリットを体現し、伝統のシャトル織機による生地のごとく、手織り機でゆっくり高密度に織り上げた。素材の風合いを活かす無染色のオフホワイトが、メゾンのラグジュアリー観を象徴している。 清水将之(mili)=写真 菊池陽之介=スタイリング 竹井 温(&'s management)=ヘアメイク 安部 毅=文
OCEANS編集部