ケイリンからパリ五輪へ 太田りゆ選手の壮行会「ライバルは自分」
自転車競技のトラック種目でパリ五輪に出場する太田りゆ選手(29)の壮行会が5日、母校の埼玉県上尾市立芝川小学校であった。児童約560人を前に「これまでたくさんの人に支えられてやってこられた。戦うぞ、負けないぞという気持ちで乗っています」と語った。 【写真】五輪壮行会で児童から花束を受け取る太田りゆ選手=2024年6月5日午後1時51分、埼玉県上尾市の市立芝川小学校 太田選手は21歳で自転車競技を始め、2018年には「チームブリヂストンサイクリング」に加入した。鋭い加速と勝負のタイミングのよさが持ち味で、23年のアジア選手権では「女子スプリント」で金メダル、「女子ケイリン」で銅メダルを獲得した。 壮行会では児童から、「ライバルは誰ですか」「どんな自転車を使っていますか」などの質問があった。太田選手は「ライバルは自分自身。昨日の自分、去年の自分と戦うようにしています」「競技で使う自転車にはブレーキはありません。最高速度は(時速)80キロくらいです」と答えた。 陸上をやっていた中高の頃は、市内の上平公園の外周を毎日記録を計って走っていたという。「自分のやりたいことを信じて夢に向かって頑張って」と呼びかけた。 6年の伊藤愛莉さん(12)は「目標に向かって全力で頑張ることが大切だと思った。(五輪では)最後まで頑張りきってほしい」と話した。(小林未来)
朝日新聞社