夏野氏4選出馬表明 砺波市長選「熟考、熟慮重ね」 退任示唆から一転
11月27日に任期満了を迎える砺波市長選で、現職夏野修氏(69)=無所属、3期、春日町=は17日の市議会6月定例会で「熟考、熟慮を重ねた結果、市民の理解、協力をいただき、市政運営を担うことができるのではないかとの思いに至った」と述べ、4選出馬を表明した。最大会派・自民会の今藤久之氏の代表質問に答えた。 夏野氏は昨年ごろから3期12年を一区切りに今期での退任を示唆する発言をたびたびしており、進退が関心を集めていた。 夏野氏は当初、新庁舎建設や中学校の再編など重要課題に方向性や行程表を明確にした上で今任期で退任し、後進に市政運営を託したいとの考えだったと説明した。 しかし、今春以降、市議会や自治振興会協議会、市民らからの続投要請が相次ぎ、今までの思いとの葛藤があったとしながら「重要な課題を前に放り出したと思われるのは本意ではない。砺波市のさらなる発展と市民福祉の向上のため、全力を尽くしたい」と決意を述べた。 夏野氏は早大政経学部卒。富山県観光・地域振興局長などを歴任し、2012年の市長選で初当選した。16、20年の市長選は無投票で再選した。2021年4月から2年間、富山県市長会長を務めた。全国市長会北信越支部長を経て、昨年6月からは全国市長会副会長を務めている。 砺波市長選では現時点で夏野氏以外に出馬の動きはみられない。