年金支給額が少なくて老後が不安です…50代でもまだ間に合う!「年金支給総額を増やす」3つの方法【家計再生コンサルタントが解説】
50代でも間に合う!「年金支給額を増やす」3つの方法
年金支給額を試算→少なくて老後が不安です… 国民年金の場合、トータルの年金支給額を試算して不安に思った方もいるのではないでしょうか? しかし、今すぐ対策を始めれば、しっかりと備えることが可能です。もらえる年金の額を増やすには、大きく3つの方法があります。 (1)国民年金基金や私的年金などの制度を併用する (2)受給年齢を繰り下げる (3)未納分を追納する(満額に近づける) (1)は国民年金基金やiDeCoなどを使い、掛け金自体を増やすという方法。(2)は「受給年齢を遅らせることでもらえる年金を増やす」という方法です。実は国民年金も厚生年金も、66歳以降に「繰り下げ受給」をすることで受給額を増やすことができます。 (3)はこれまでに年金の未納期間がある人の場合、追納をすることで支給金額を増やすことができます。ただし、納付期限から10年過ぎた場合、追納はできません。 年金の掛け金を増やすと、メリットがたくさん 年金には、「掛け金を多くすることで将来の受給額を増やす」さまざまな仕組みが用意されています。 ■国民年金基金……自営業やフリーランスなど、国民年金の被保険者が利用できる制度。国民年金に上乗せした年金を受け取るための公的な年金制度で、掛け金の額により将来の年金額が決定します。終身年金が基本で、遺族に一時金が支給される「A型」か、一時金が支給されないが掛け金が抑えられる「B型」のいずれかを選ぶ ■iDeCo……国民年金や厚生年金に上乗せした年金を受け取るための「個人型確定拠出年金」で、金額に条件はあるものの誰でも加入可能。自分で運用商品を選ぶ必要がある ■付加保険料……国民年金の加入者が、毎月の保険料に加えて月額400円の付加保険料を納めることで、将来受け取る年金額を増やすことができる仕組み これらは、トータルとして年金の支給額を増やすことができるだけでなく、所得控除を受けられるというのが最大の特徴です。住民税や所得税を軽減することができるので、将来に備えながら節税した分を貯蓄に回す……ということも可能に。特に国民年金基金やiDeCoの場合は金額が大きくなるため、節税効果が見込めるでしょう。 それぞれの特徴を把握し、自分に適した方法で始めてみましょう 横山 光昭 株式会社マイエフピー代表 家計再生コンサルタント
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