丸いアボカドと梨型のアボカドはどちらがオトク？

お店でたくさんアボカドが並んでいるのを見ていると、丸いものと梨型のものがある気がします。どちらの方が良いとかあるのでしょうか？ 「実はまん丸のアボカドの方が種が大きい傾向にあります。なので比較的果肉をたっぷり味わえるのは梨型の方ですね」（スギ アカツキさん） 実際に丸いものと梨型のものをカットしてみると……本当だ、微妙に種の大きさが違います。 「アボカドをカットする際、半分に切ってから種を包丁の角に刺して取り外す方が多いですが……怖くないですか？種をスムーズに外すなら半分に切ってから垂直にも切り込みを入れ、4つ切りにした方が良いですよ。種もポロっととることができます」（スギ アカツキさん） やってみると4つにカットした方が圧倒的に簡単でした！2つでなければいけない場合以外は安全な4つ切りがおすすめです。

アボカドの変色を防ぎたいけどレモン汁は嫌……そんな時は

無事に良いアボカドを選ぶことができ、うまくカットできたとしても、すぐに変色してしまうのが難点です。すぐに食べなければならないため、「半分だけ今日食べて残りは明日」が出来ません。一般的にはレモン汁をかけておけば変色を防げるとされていますが、メニューによっては酸っぱくしたくないものもあります。 「レモン汁やお酢以外にもアボカドの変色を防ぐ方法があります。レンジで20秒ほど加熱する……これだけです。20秒なら味や食感は変化しませんよ。加熱することで色の変化を起こす酵素を失活させることができます」（スギ アカツキさん） 試してみると、数時間経っても翌日になっても本当に変色しませんでした！ アボカドの選び方・食べごろの見分け方・カット方法、そして変色を防ぐ方法が知れたので、これからはもっとアボカドを食べたいと思います！

■スギ アカツキさん　　 食文化研究家、スーパーマーケット研究家。 東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどの各種メディアで活躍中。国内外の食情報にも詳しく、食テーマについてのやさしく、わかりやすい説明に定評がある。 取材・文／松本果歩