（ＣＮＮ）　米大統領選の民主党の副大統領候補、ウォルズ・ミネソタ州知事は、起業家のイーロン・マスク氏が激戦州の有権者を対象に毎日１００万ドル（約１億５０００万円）を配ると発表したことを批判し、こうしたやり方は共和党が国民に対する計画を持っていないことの証しだと主張した。 ウォルズ氏はＡＢＣニュースの番組で、マスク氏が現金を配ると発表したことについて質問された。こうした行いについては一部の専門家から批判の声が出ている。ウォルズ氏は、合法かどうかについての議論には踏み込まなかったが、マスク氏について、重要な課題に取り組むよりも、共和党の大統領候補であるトランプ前大統領を支持するよう有権者を説得するために「この種類の戦術」を採用していると述べた。 マスク氏は、トランプ氏を支持する資金管理団体を立ち上げ、７５００万ドルを献金している。 ウォルズ氏は、国民に対する計画や中間層を潤すための計画、リプロダクティブ・ライツ（性と生殖に関する権利）を保護するための計画、気候変動に対処し、米国のエネルギーを生み出すための計画がない場合にこうした種類の戦術に行き着くと指摘した。 ウォルズ氏はインタビューで、民主党候補のハリス副大統領とトランプ氏のビジョンを対比させ、トランプ氏が危険で大統領にふさわしくない人物だと指摘。ウォルズ氏は、トランプ氏が政敵に対して軍隊を使うと示唆したことを改めて批判し、ハリス氏の掲げる「機会の経済」のビジョンと比較するなどした。