新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
■よりBEVに近いPHEVを搭載
デリカD:6はインテリアの進化も重要なポイントとなる。余裕たっぷりの空間を確保しているのはもちろん、シート全体を上下動させ、見晴らしのいいベストな着座位置を設定できる「パノラミックシート」を全席に採用。休憩時には運転席、助手席を後方に回転させて、2列目と対面させる機能も用意する。 D:Xコンセプトではインパネの足元を映像で透過させる「シースルーボンネット」が強烈なインパクトを残したが、このシステムを市販モデルに設定できるかどうかは注目したいところ。 死角となる前方の路面状況が見えて安全性に貢献するのはもちろん、車内で浮遊しているような体験ができる面白さもある。登場が2年後だと考えると、実現可能性は決して低くないのではないだろうか。 パワーユニットはPHEVで、デリカ初の電動パワーユニットとなる。 三菱は2023年春に発表した中期経営計画「チャレンジ2025」において、2026~2028年度を「電動車強化第2フェーズ」と位置付けており、電動車の技術的な進化を具現化するとともに、アライアンスを組む日産、ルノーとの協力も強化するとしている。 つまり、その対象となる時期に登場するデリカD:6も次世代型のPHEVを搭載することは確実ということ。BEVでの走行可能距離を大きく延ばし、今よりもさらにBEVに近いPHEVになるだろう。エンジンは熱効率を上げた進化型の直4、2.4Lが有力だ。 また、チャレンジ2025での電動車強化戦略は電動4WDシステムのS-AWCも対象となっているはずで、こちらも大幅な進化が期待できる。 気になるのは「ディーゼルエンジンが残される可能性もある」という情報が編集部に入っていること。考えられるのはバイオ燃料の使用を前提にした新しいユニットだろうが、PHEVと同時に開発するのは相当な手間がかかり、現実的ではなさそうにも思える。 もしかしたら、D:6の登場後もD:5(ディーゼルのみ)を併売するということなのかもしれない。このあたり、新しい情報が入り次第またレポートする。 ●三菱 デリカD:6予想スペック ・全長×全幅×全高:4900×1900×1900mm ・ホイールベース:2900mm ・車両重量:2250kg ・パワーユニット:直4、2.4L、PHEV ・システム出力:320ps ・駆動方式:4WD ・登場時期:2026年秋 ・予想価格:550万~600万円