【BCターフ】ローシャムパーク猛追及ばず2着 ルメール「惜しかった。2400は少し長いです」
[GⅠブリーダーズカップターフ=2024年11月2日(日本時間3日)3歳上、デルマー競馬場・芝2400メートル] 日本馬が大挙、乗り込んだ今年のブリーダーズカップ。毎年、持ち回りで2日間にわたって開催される米国競馬の祭典は、2日目に古馬の各カテゴリーでチャンピオン決定戦が行われ、芝のチャンピオンディスタンスの覇を競うターフは13頭によって争われた。 日本から参戦したのは2021年のダービー馬シャフリヤール(牡6・藤原)と、今年のGⅠ大阪杯で2着だったローシャムパーク(牡5・田中博)の2頭。Cデムーロとコンビを組んだシャフリヤールは五分のスタートから中団のインを追走し、ルメール騎乗のローシャムパークはスタートが今ひとつで後方からのレースとなった。人気を集めたレベルスロマンスが好位追走から抜け出して直線で後続を突き放したものの、外から勢いがついたローシャムパークが猛追。レベルスロマンスをあとわずかのところまで追い詰めたところがゴールだった。シャフリヤールも直線で進路がなかなか見つからない中で脚を伸ばし、2年連続の3着を確保。日本馬がこの路線での層の厚さを示した。 ローシャムパークのルメールは「スタートが遅かった。1周目で冷静に走ってくれたけど、スローペースで少しかかりました。直線では間に合わなかったけどすごくいい脚でした。惜しかったね。3、4角でよくポジションを上げられました。2400は少し長いです」とレースを回顧。田中博調教師も「惜しかったですね。1周目は出たなりで、2周目からペースを上げられればと思っていました。最後まで頑張ってくれました」と愛馬を称賛した。シャフリヤールのCデムーロは「スローペースだった。彼にとっては少し小回りがきつく、コーナーで外にモタれるところがあった。今年も3着に来てくれて、とてもよく走ってくれた」と振り返り、藤原調教師も「いい体調でこられて展開もはまったし、枠も良かった。この馬にとってはタイトなコーナリングが難しかった。2着のルメールみたいに回れればもっとよかったんだけど。(Cデムーロには)〝先生ごめん〟と言われたけど、よく乗ってくれた。3、4角で不本意なところはあったけど、6歳でまだパフォーマンスが落ちていない。馬に感謝したい。経験値がものを言う世界。もう1戦、どこになるか分からないけどあと1戦走らせたい」と競走生活の集大成に向けて気持ちを高めていた。
三嶋 まりえ