科学的に効果を発揮しやすい勉強法は確実にある!ストレスフリーなその方法とは?
勉強が続かなくて悩んでいませんか? オンライン個別指導塾「となりにコーチ」の代表講師・粂原圭太郎氏の著書『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』によると、「脳科学的に正しい勉強法がある」と言います。一体どんな方法でしょうか? 本書から一部を紹介します。
効果的な勉強法を習得するには
勉強において、「必ずこうするのが正解」という決まりはありません。ただし、脳の仕組み上、多くの人が効果を発揮しやすい勉強法は確実にあります。ここでは、脳科学・心理学分野のこれまでの研究から、勉強に有効とされている勉強法についてわかりやすく紹介します。勉強の効率化を促しながらストレスを軽減させる勉強法です。 大事なのは、ストレスなくすいすい勉強することです。これから紹介する勉強法は成果が出たものです。順番が大切なので、はじめから順に読んでみてください。
勉強の真のゴールはどこか?
勉強法を知る前に、勉強のゴールのピントを合わせましょう。勉強とは、ただ知識を蓄えることではありません。真のゴールは、学んだことを実際に社会や日常生活で活用できる状態にすることです。勉強のプロセスは、「理解」「暗記」「表現」の3段階に分けられます。 第1段階は「理解」です。新しい情報や概念に触れ、それが何を意味しているのかを把握することです。しかし、この段階では、知識はまだまだ表面的なもの。試験で問われても、答えられるかどうかはわかりません。第2段階は「暗記」です。理解した内容を記憶に定着させることは重要ですが、これだけでは勉強は完結しません。なぜなら、暗記した知識をどのように活用するかが不明確だからです。 試験で問われた場合、暗記したことをそのまま問う問題なら正解できるでしょうが、応用問題だと答えられません。最終段階が、「表現」です。「アウトプット」と言ったほうがなじみがあるかもしれません。これは、学んだことを自分の言葉で説明したり、実際の状況に応用したりすることです。表現できる状態になって初めて、本当に学習したと言えます。 ここまで来れば、試験で自信を持って即答できるでしょう。多くの人は「理解」と「暗記」に多くの時間を割きますが、実は「アウトプット」にこそ重点を置くべきです。「アウトプット」を通じて、初めて深い「理解」と「記憶」が定着するからです。 実際、多くの研究が示す通り、「アウトプット」は学習過程において一番大切な要素です。勉強の真のゴールは、知識を実生活で自由自在に活用できる能力を〝楽しく〟身につけることです。このゴールに到達するには、学習の各段階をバランスよく進め、特に「アウトプット」を楽しく行なうことが重要です。 理解して、暗記し、そして積極的に楽しく表現する。この連続したプロセスを通じて、真の学びが完成するのです。ここで紹介する勉強法は、「理解」「暗記」「アウトプット」の各ステップを、「ストレスフリー」に実行していきます。