燃費指向ではない時代のファイナルと5速のギア比を持つAE86。現代のクルマが100km/h巡行で2000rpmとするなら、AE86は120km/hで4000 rpm。エンジン内部は倍近く回っているので、それだけ寿命が早く到来するのだ。

【進化する「頭文字Dレプリカ」秋山渉仕様編】 「O/Hを機に、5バルブ4A-G型に載せ替えるお客さんが増えています」という。カーランドでは、通常のO/Hのメニューは50万円～から。ただ、前述のように、ほとんどのユーザーはAE86と長く過ごすなかで、現状のエンジンフィールに「もっと良くしたい」という要望を抱いているもの。 【画像14枚】O/Hを機に、5バルブ4A-G型エンジンへの換装を行う人も多いという。マフラーは５バルブに特化した、ガレージアネックス製Φ60㎜にコンバート。これにより抜けが向上 たとえばもう少し気持ちよく上まで回すためのハイカムのインストールや、よりパワーを引き出したいための4連スロットルへの交換などトッピングを加えていくと、70万円～へと予算はふくらむ。そこで意識するのが5バルブ4A-G型への換装だという。 「かかる金額が5バルブ載せ替えと同じくらいになった場合、ほとんどのお客様はO/Hより5バルブへの換装を選ばれます。ただ、程度のいいベースエンジンが少なくなってきているのも事実で、できるだけ急いだほうがいいと思われます」。 5バルブとはいえAE101に初搭載されてから20年以上経過。そのままの状態では載せられないので、まずは得知代表のようなプロの眼によるチェックが必要となる。 初出：ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38 （記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）