F1=元最高権力者が「終活」、貴重なコレクションカー売却へ
[1日 ロイター] - 自動車レースF1の元最高権力者バーニー・エクレストン氏が、史上最大のグランプリ(GP)カーコレクションと称される所有マシンの数々を売却しようとしている。 エクレストン氏はF1世界選手権が誕生した1950年時のものから69台の歴史的車体を所有。ニキ・ラウダ氏が78年にスウェーデンで優勝した際に使用し、ダウンフォースを生み出す巨大なファンにちなんで「ファンカー」と呼ばれる「ブラバムBT46B」を筆頭に貴重なマシンが並ぶ。 94歳のエクレストン氏は声明で「自分の持っている全てのマシンを愛しているが、自分がいなくなった際にこれらの車がどうなるのかを考え始める時期が来た。だから売却することにした」と説明。 今回の決断は「終活」を意識したものだというエクレストン氏は「長い間、コレクションして所有してきたので、どこに移るか知りたいし、私がいなくなった時に妻に任せきりにしておきたくはない。私と同じように扱い、貴重な芸術作品として大切にしてくれる新しいところに移すことに決めた」と語った。 コレクションの数々はオークションではなく、クラシックカーやヒストリックスポーツカー、レースカーのディーラーであるトム・ハートレー・ジュニアを通じて売却される。