最速のブリはどれだ?1着を予想する「ブリッコレース」に歓声…養殖盛んな大分県佐伯市で開催
ブリ養殖が盛んな大分県佐伯市米水津地区で、いけすを泳ぐブリの順位を当てる「ブリッコレース」が開かれた。目の前をブリが通るたび、参加者らから歓声が上がった。 【動画】1着はどのブリに?白熱の「ブリッコレース」、当てた人のうち1人に切り身贈呈…大分県佐伯市
約30年前から続くイベントで、尾びれに赤や黄色などの布で目印を付けた8匹が泳ぐ。参加者はいりこ付き「ブリ券」を購入し、1着を予想。当てた人の中から1人に重さ3~4キロの切り身が贈られた。
開催された27日は、衆院選の投開票日。元市職員で、レース発案者の奥村正二さん(64)は「地方が明るくなる施策で、活力を与えてほしい」と政治にも期待を寄せていた。
イベント参加した4人の子、全員魚好きに
2011年まで4年半、記者として赴任した同市を久しぶりに取材で訪れた。
05年に1市5町3村が合併して「九州一広い市」になったが、旧町村の祭りやイベントを残し、各地域で工夫しながら継承する市民らを取材したことを思い返した。
海沿いの地域では魚の養殖や定置網漁、干物作りなどが盛んで「おさかなまつり」のようなイベントが開かれる。取材の際に「祭りに来た子どもは、みんな魚が好きになるんよ」と聞いて半信半疑だったが、昨年、同市のイベントに我が家の4人の子と参加して魚釣りを体験すると、それぞれ自分で釣った魚をおいしそうに食べ、全員が魚好きになった。
「魚食普及」という言葉を何度も記事に書いてきたが、祭りが魚を好きになるきっかけにもなることを実感した。魚好きになった我が子を連れ、また、佐伯に出かけようと思う。(長野浩一)