“営業ゼロ”でも参加者の2割が「商談したい」 満足度・集客力が高いセミナーを企画するには?
他社のセミナーテーマを予測して内容が被らずかつ関心の高いテーマとして認知広告を選定
受賞したセミナーは認知広告の効果測定をテーマにした。生成AIやSEOなどホットなトピックが並ぶ中で、古くて新しいテーマだ。
┌────────── 最新トレンドではなく、マーケティングの本流をテーマにした内容で受賞できたことがよかったです。ヴァリューズは、マーケティングに関わるあらゆるテーマの相談相手なので、たくさんのクライアントと話す中で共通の課題を見つけることができます。その中から、よい問いをたてられる課題をセミナーのテーマにしています(齋藤氏) └──────────
受賞したセミナーでは「認知広告施策の妥当なKPIは何か」を問いとして、セミナーの内容を構成した。なおこのテーマは、本イベントが初披露となる。すでに様々なテーマでセミナーを実施している中で、より多くの人に聞いてもらいたいということから、初めてのテーマを選んだという。 セミナーのテーマを考える上では、他社の顔ぶれをみて、どんな内容を話すのかを予測して、重ならないようにしたともいう。 ┌────────── 事業会社の事例を聞きたいという参加者も多いでしょう。他のセミナーでは支援会社と事業会社が一緒に登壇するセミナーがあり、リアリティある話が聞けます。支援会社一人で登壇する今回は、事例ではなくクライアントが抱える共通課題を取り上げるべきだと考えました(齋藤氏) └────────── こうしたテーマ選定の戦略が功を奏して、集客数が多くなった。集客にあたっては「登壇者としてイベントに貢献したい」という気持ちから、齋藤氏自身がXでこのセミナーにかける思いなどをポストした。 なおセミナーでは、認知広告のKPIを態度系の指標だけで計測することに対して疑問を呈している。認知度、購入意欲が上がっても実際に行動につながらなければ意味がないからだ。セミナーでは、認知広告接触後にWeb行動ログを分析して行動につながったかどうかを検証する方法を紹介している。その手法が参加者の課題解決になると同時に、セミナー後の商談にもつながる結果となったと齋藤氏は振り返る。