孤独な家事「ワンオペ麦茶づくり」を卒業する。“家族が少しだけ残す問題”にも対応
暑い季節に増える麦茶づくり。家族がいつも飲めるようにと残っている量を気にかけ、なくなったら麦茶ポットを洗い、またつくる。場合によっては1日1回ではすまないこの作業は地味ですが大変な家事です。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんは、毎夏ひとりで担ってきたこの家事を分担することに成功。そのコツを教えてくれました。 【写真】手が入る広口の麦茶ポット
1:家族の「少しだけ残す問題」を解決。麦茶が残り2cm以下になったらシンクへ
家族全員で麦茶問題を解決するのはハードルを低くすることが重要。麦茶づくりにおいて私が家族と考えたルールをお伝えします。 冷蔵庫の麦茶ポットに「中身がほとんど残っていない」ということはありませんか? 麦茶をつくる立場からすると、最後に飲んだ人に「こんなに少しなら冷蔵庫に戻さないで!」と言いたくなります。そしてそれを実際に伝えたとき、家族からの返答は「まだ麦茶が残っているから」というものでした。 たしかに間違ってはいません。ただコップ1杯分も残っていない、つまり次の人の分が残っていないのは「ないに等しい。次がつくれなくて困る」ということを家族に伝え、「残り2cmをきったらポットをシンクに置く」という基準を定めることで解決しました。
2:夫の「ポットを洗わない問題」を解決。広口のポットを選ぶ
夫に食器洗いをお願いすると、空になった麦茶ポットがいつも洗わずに残されていました。あとで私が洗う二度手間と洗ってほしいことを伝えると「手が入らないから洗えない」という意外な言葉が返ってきました。 そのとき使っていた麦茶ポットは1Lのガラス製。私の手ではボトルブラシを使わなくてもスポンジで底まで洗えました。でも夫の大きな手では入らず、洗おうにも洗えなかったのです。 そこで夫の手も入る広口の麦茶ポットに買い替えました。すると洗ってもらえるようになり、容量が約2リットルに増えたことで麦茶をつくる頻度が減り、よりよい結果となりました。
3:家族も麦茶づくり。簡単水出し&安全プラスチック製を選ぶ
そして家族にも麦茶をつくってほしいと思うようになり、広口の麦茶ポットへの買い替えの際に素材をプラスチック製にしました。理由は軽くて割れる心配もなく、子どもにとっても大人にとっても扱いやすく安心だからです。 また麦茶パックは保存容器へ移して取り出しやすい場所へ収納しました。保存容器のフタは軽く押すだけで簡単に開くのですぐに麦茶パックが取り出せ、水と一緒にポットへ入れたら完成です。水出し式にすれば、子どもでも簡単かつ安全につくれます。
ワンオペ麦茶づくりから卒業。私がつくるという考えを手放す
麦茶づくりを家族もできる仕組みに変えたことで、麦茶づくりの大変さがなくなりました。家族も実際にやってみたことで学ぶことがあったかもしれません。 「麦茶は私がつくるもの」、もしくは家族の「冷蔵庫の中に自動的にできているもの」という考えを手放して、家事シェアに取り組んでみてよかったです。
尾花美奈子