【2度の政権交代を成し遂げた小沢一郎氏を直撃】舞台裏で工作を仕掛けられる政治家がいない…「僕がまた本格的に動かざるを得ないかもしれない」
過去2回の政権交代は小沢の舞台裏での工作が原動力になった。いま、そんな工作を仕掛けられる政治家はいるのか──そう問いかけると小沢はこう漏らした。 「1993年の時の僕のような存在がいまいるかって? それがいないから困ってる。権力を取るために動こうという熱意も意欲もない政治家ばかり。どうしてこういう状況になってしまったのか。僕もいまは与野党の政治家と水面下で話し合っているだけだが、『仕掛け』のタイミングがきて、他にやる人間がいなければ、僕がまた政権交代に向けて本格的に動かざるを得ないかもしれない」 (第3回に続く。第1回から読む) 【プロフィール】 城本勝(しろもと・まさる)/1957年、熊本県生まれ。ジャーナリスト。一橋大学卒業後、1982年にNHK入局。福岡放送局を経て東京転勤後は、報道局政治部記者として自民党・経世会、民主党などを担当した。2018年退局後、日本国際放送代表取締役社長などを経て、2022年6月からフリージャーナリスト。著書に1993年の政権交代の舞台裏を描いた『壁を壊した男 1993年の小沢一郎』(小学館)がある。 ※週刊ポスト2024年12月6日・13日号
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