無敗の挑戦者、ダビド・クエジャルとの防衛戦を発表した中谷潤人　（カメラ・堺　恒志）

　プロボクシングの「ＰＲＩＭＥ　ＶＩＤＥＯ　ＢＯＸＩＮＧ　１１」（来年２月２４日、東京・有明アリーナ）の発表記者会見が２７日、都内のホテルで行われた。 　ＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）は３度目の防衛戦で、２５戦（１７ＫＯ）無敗のＷＢＣ同級６位デビッド・クエジャル（メキシコ）の挑戦を受ける。「全勝の選手なので、何か特別なものを持っていると思う。整えていきたい」と意気込んだ。 　同級では長身といえる１７２センチの中谷だが、相手も「映像とか見ていないけど、身長の高い選手だと聞いている」とのこと。「新鮮味がある。また新しい中谷潤人が見せられると思っている」と意に介さない。 　ニックネームは「愛の拳士」だったが、日本テレビ系バラエティー番組「行列のできる相談所」に出演した際、新たに「ビッグバン」というニックネームに決まった。「爆発的なパンチで倒していきたい。愛の力でビッグバンを見せられるように頑張りたいと思います」と話した。 　現在、バンタム級は主要４団体の全王者が日本人選手で、互いに火花を散らしている。会見では隣に座ったＷＢＡ同級世界王者・堤聖也（角海老宝石）から「ベルトは増やしたい。２５年の目標としては、中谷くんに追いつけるような選手になりたい」と統一戦の“公開オファー”を受けた。中谷自身もかねて統一戦の希望を公言しているだけに、「統一戦をしたいということは前戦のリング上でも言っている。話が早いかな、と思ってます」と受け止めていた。