【高校サッカー】初の連覇目指す青森山田、特産の「りんご」を手に行進/開会式
<全国高校サッカー選手権>◇28日◇開会式◇国立競技場 第103回全国高校サッカー選手権が28日、東京・国立競技場で開幕した。前年度覇者の青森山田は28年連続30度目の出場で、31日の初戦で高川学園(山口)と対戦。初の連覇を目指す戦いが幕を開ける。 ◇ ◇ ◇ 開会式で、青森山田イレブンは出場48校の先頭で堂々と入場行進した。DF小沼蒼珠(そうじゅ)主将(3年)が前回大会つかんだ優勝旗を手に先陣を切り、青森特産の「りんご」を手にした選手たちが後に続いた。優勝旗返還で校名が呼ばれると、主将の大きな返事が国立に響き渡った。 今年1月8日。全国の高校で唯一、選手権連覇の権利を得た。新チーム始動直後、優勝メンバーでもある小沼主将は「チームの目標は3冠(高校総体、高円宮杯、選手権)」と力強く宣言。だが、東北高校サッカー新人大会の準決勝で尚志(福島)に敗れた。「まだまだチームがバラバラ。まずは先頭に立つ人間がチームを1つにして団結力のあるチームにしていきたい」と涙のスタートだった。 その後も高校総体は準々決勝で敗れ、高円宮杯プレミアリーグEASTも8位に終わった。今の代での全国制覇は今大会がラストチャンス。「昨年以上のチームをつくりたい」と話してきた小沼主将。目標の3冠には及ばなかったが、「常勝軍団」をつくり上げた先輩らも成し遂げられなかった連覇を果たし、意地を見せる。【木村有優】