《ジョンベネ事件の真相》「警察は証拠となる脅迫状をダメにしていた」私立調査員と実父のジョン・ラムジーが司法に対して不満を抱き続けるワケ
クラーク氏は警察がラムジー家で押収した証拠物の中から、新たに、キッチンのテーブルの上に置かれていたアイスティー入りのグラスとゴミ箱に捨てられていたというティーバッグにも着目した。それはペパーミントティーのティーバッグだった。同氏がラムジー氏にそのティーバッグについてきくと、ラムジー氏は家族の誰もペパーミントティーは飲んでいなかったと話したという。ティーを愛好していたというパッツィーも、通常、ティーバッグは使わず、ステンレス性のフィルターにティーリーフを入れて作り、グラスではなくティーカップに入れてホットで飲んでいたというのだ。また、氷を入れているアイスボックスは空になっていたという。つまり、誰かが、ペパーミントティーのティーバッグとアイスボックスの氷を使ってアイスティーを作ったと推測される。 それは、誰なのか? クラーク氏はラムジー家に侵入してジョンベネを殺害した人物ではないかと推理している。同氏は、ジョンベネの胃袋から見つかったパイナップルは缶入りのパイナップルではなくフレッシュなパイナップルで、それは、ドラッグ・パーティーで提供されたパイナップルケーキに入っていたものではないかと推理しているが、アメリカでクリスマスシーズンによく飲まれるペパーミントティーのティーバッグもそのドラッグ・パーティーで提供されていたものではないかと考えている。
脅迫状の“警察の対抗措置とタクティクスはわかっている”
また、この事件では、犯人が残した身代金要求の脅迫状が重要な証拠物となっているが、クラーク氏によると、オリジナルの脅迫状はダメになったという。 「最初の検査では、脅迫状にパウダーをふって指紋が検出されましたが、それは脅迫状を手にした警官の指紋でした。2回目の指紋検査では、脅迫状はニンヒドリンという液体入りのトレイに入れられました。しかし、脅迫状の文字は分析官が席を外している間に、溶出してしまったのです。脅迫状はニンヒドリンにより溶出するシャーピーの水性ペンで書かれていたからです。犯人は、分析官が脅迫状をニンヒドリン入りのトレイに入れて検査すること、そして、それにより脅迫状がダメになることが分かっていたのでしょう。実際、脅迫状にはこんな一文があります。“警察の対抗措置とタクティクスはわかっている”と。犯人は、自分は警察より頭がいいと示したかったのかもしれません」
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