「いつもと違う?」子どもの“SOS”を見逃さないために、注意すべき子どもの行動
子育てには悩みはつきもの。あなたの言動で、無意識に子どもの心を傷付けているかも......?! 「子どもが安心感・自己肯定感を持つためには」「子どものこころを守るために知っておきたいこと」など、子どもと接する際に気を付けたいポイントを、児童精神科の病棟看護師・こど看さんの著書『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』よりご紹介します。思春期までの子を持つ親や子どもとかかわる仕事に就く人は必見! 【漫画】「なんでもない」と言った子どもの顔が、声が、いつもと違っていた…いじめ被害者の母が気づいた異変
子どもからのSOSに早く気づく方法
子どもは基本的に自分からSOSを出すことが難しいので、子どもの心を守るためには、大人から子どものSOSに気づき、声かけなどのアクションを起こすことが非常に重要です。 子どもからのSOSのサインに気づくためには、日頃から子どもとかかわっている大人の、「いつもと違うな」という違和感が手がかりになります。 本記事では、子どものSOSのサインとして、「増える」「減る」「強くなる」「弱くなる」の4つのカテゴリーに分け、具体的にどのようなサインがあるのかを記載しています。 ただし、これらSOSのサインを知っているだけでは、子どものSOSに気づくことはできません。なぜなら、「SOSのサインを知っていること」と、「SOSに気づけること」の間には、想像以上に深い溝があるからです。みなさんに知っておいてほしいことは、どうやって子どものSOSに気づくのかという考え方です。 今回示したSOS集は、具体例の先頭に「いつもより」をつけて考えることで、初めて意味を持ちます。「いつもより食事量が減っている」「いつもよりドアを閉める力が強くなっている」「いつもより朝に弱くなっている」というように、子どもの様子を見て「やっぱりいつもと違うかも」と思ったのであれば、子どもがピンチな状態になっている可能性があるということです。 つまり、子どものいつもの状態を把握し、「いつもの状態との差」を利用することで、子どものSOSに気づくという方法です。子どものいつもの状態を知らないのであれば、「いつもの状態との差」を利用することができないので、子どものSOSに気づくことは難しいと言えるでしょう。