【阪神】近本光司、プロ入り後初の満塁弾につながった思考の変化「やりたいことができている」
◆JERAセ・リーグ DeNA11―9阪神(11日・横浜) 冷静に獲物を待った。5―2で迎えた3回2死満塁、3ボールから2球見逃してフルカウント。追い込まれたことで阪神・近本光司外野手は「(ゾーンを)絞った結果、2ストライクになった。絞らないでいった」と思考を変えた。「ツーシームを投げられるのは嫌だな。何とか粘ろう」と、ツーシームを2球ファールにした後の8球目。真ん中に甘く入ったスライダーを確実に仕留めた。右翼席へプロ入り後初の満塁弾。今季初の2試合連発だ。2回にも2点左前打を放っており、プロ入り最多の1試合6打点と爆発した。 今季はすでにチームトップの6号を放ち、シーズン25本ペース。10本塁打だった21年のキャリアハイを大きく上回るペースで、アーチを描いている。6本中5本が追い込まれてからの一発。「ツーストライクでもしっかり振りに行くというころはできている」と胸を張る。目の前の一打席一打席に神経を注ぎ、快音を響かせている。 チームは終盤に最大7点差からの逆転負けを食らった。近本が本塁打を放った試合の連勝は8で止まったが、リードオフマンの躍動は光った。「(打席で)やりたいことがしっかりできている」と、手応えを口にした近本の存在感は日に日に大きくなっている。
報知新聞社