AIで内定の可能性を判定 体験した森香澄さん、過去応募のフジは「B」 古巣テレ東は…
学生の採用支援サービスを手掛けるスタートアップのABABA(アババ、大阪府吹田市)は7日、AIの面接を受けると志望企業で内定を獲得できる可能性を判定するサービス「REALME(リアルミー)」の告知イベントを都内で開催した。同日から本格運用が始まった同サービスは、30分程度のAIとの面接結果を企業ごとの採用基準や他の就活生のデータなどを基に照らし合わせ、内定の可能性を10段階で判定する。 ■「継続が得意でない」と分析 この日のイベントでは、元テレビ東京アナウンサーでタレントの森香澄さんが登場。実際にサービスを体験するとともに、事前に行った面接結果を学生時代に応募したというフジテレビと古巣のテレ東の採用基準に照らした内定判定が発表された。その結果、フジテレビは上から4番目の「B」判定だった。一方で、古巣のテレ東は最高の「A+」判定だった。 この結果に、森さんは「テレ東に染まりすぎたかな。やっぱりフジテレビは厳しいですね。最終で落ちましたから…」と納得した様子だった。 森さんの面接結果では、「組織マネジメントや同じことを長く継続することが得意ではない」と分析されており、フジテレビが求める「社員数が多いので、多種多様なメンバーやチームをまとめる機会が多い」というマネジメント資質に合わなかったと解説された。 一方で、森さんが学生時代に挑戦したというピアニストやミュージカル主演に関するエピソードが、「掲げた目標に対して努力できる強み」だとして、「業務の幅が広く、少数精鋭で最大のパフォーマンスを出すことを求める」というテレ東の企業風土に合致すると判断されたようだ。 ■最終面接で落ちた就活生救済 リアルミーは、就活生がスマートフォンの専用サイトでAI面接を受けると、新卒採用で重要視される「チームで動く力」「問題解決能力」「ハードワーク耐性」など14の能力を点数化。面接で可視化された就活生の能力と、志望する企業の最終面接まで進んだ他の就活生の能力値データを比較することで、エントリー前に志望企業の内定判定を確認できる仕組みだ。 評価判定は最高の「A+」から「E」まで10段階で、結果は通信アプリ「LINE(ライン)」に送付される。学生の利用は無料で、企業の内定判定は就職人気企業ランキング上位200社を対象に行う。同サービスは9月に1000人限定のα版をスタートしている。