今後に“注目”したい選手も! 大谷翔平以降「二刀流」に挑戦したNPB選手はどうなった
今年MLBで史上初となる50本塁打、50盗塁(最終的には54本塁打、59盗塁)を達成した大谷翔平(ドジャース)。昨年受けた右肘手術の影響で今年は指名打者での出場に徹したことの影響は大きく、今後この記録を破ることは大谷自身でも容易ではないだろう。シーズン終盤にはピッチング練習も再開しており、来季からは再び二刀流での活躍に期待がかかる。そんな大谷の影響もあってNPBでも二刀流に挑戦しようという選手は出てきているが、果たして現状はどうなっているのだろうか。 【写真】イチローだけじゃない!MLBの年金額「満額支給」の日本人選手がこちら(ほか3人) まず最も高い注目を集めたのが矢沢宏太(日本ハム)だ。日本体育大では2年秋に外野手、3年秋に投手、4年春に指名打者と異なるポジションで3度のベストナインを受賞するなど活躍。2022年のドラフト1位で大谷の古巣でもある日本ハムに二刀流として指名を受けた。ルーキーイヤーは開幕一軍入りを果たすと、2戦目には早くもライトで先発出場してプロ初安打をマーク。5月にはリリーフで投手としても一軍デビューを果たしている。 しかしその後は怪我もあって低迷。2年目の今シーズンはリリーフで17試合に登板して1勝、3ホールドをマークするなど投手としては昨年を大きく上回る成績を残したが、昨年オフに受けた右手首の手術の影響もあって野手としては出遅れ、一軍ではわずか2安打に終わった。ここまでの2年間は確かに期待された通りの成績を残しておらず、どちらかに絞った方が良いのではないかという声もあるが、投打両面で成長が見られるのは確かだ。 短いイニングでの起用ということもあってストレートはコンスタントに150キロ近いスピードをマークし、大学時代よりも確実に球威がアップした印象を受ける。打撃も前述の通り少し出遅れたものの、二軍では46試合の出場で28安打、8盗塁、打率.269と昨年を上回る成績を残した。投打ともにまだまだ成長の余地は感じられるだけに、リードオフマンとリリーフ投手という形での新たな二刀流確立を目指してもらいたい。