マルセイユで酒井宏樹とコンビ組んだ男がウディネーゼで躍動中 メキシコから欧州に戻ってきたトヴァンの実力
4節を終えてセリエA首位を走るチームを引っ張る
まだ開幕したばかりだが、イタリア・セリエAでは第4節を消化した段階でウディネーゼが首位に立っている。先日のパルマ戦では0-2とリードを許したところから3-2とひっくり返したが、ここまで3勝1分と負けなしだ。 そのチームで特別な輝きを放っているのは、2023年の冬に加入した31歳のフランス人FWフロリアン・トヴァンだ。 日本のサッカーファンにとっては馴染みのある名前ではないだろうか。トヴァンはフランスのマルセイユで通算281試合をこなしてきたが、当時は右サイドで酒井宏樹とコンビを組むことが多かった。酒井が右サイドバック、その前の右ウイングのトヴァンといった形だ。 マルセイユにとってトヴァンは特別な選手だったが、2021年に退団。トヴァンは欧州を離れ、メキシコのティグレスと契約した。そしてメキシコの地で1年半を過ごし、2023年の冬にウディネーゼの選手として欧州5大リーグに戻ってきたのだ。 再び欧州トップリーグへ戻ってくるパターンは珍しいかもしれないが、31歳のトヴァンはまだまだ衰えたわけではない。今季は開幕4試合で3ゴール1アシストと見事な結果を残していて、前述のパルマ戦でも2ゴールを奪ってチームを勝利に導いた。 伊『Gazzetta dello Sport』によると、トヴァンは今がベストな状態にあると自信を口にしている。昨季はセリエAで5ゴール3アシストの成績だったが、今季はそれを超えてくるかもしれない。 「頭はクリアな状態で、落ち着いてプレイ出来ている。コンディションも良い感じだよ。シーズンのスタートに合わせ、常にトップでいられるよう努力してきたからね。今は最高のレベルにあると感じている。チームの力になりたいね。月曜のパルマ戦でもチームとして素晴らしい仕事ができた。後半からのリアクションは素晴らしかったね。チームは上手く機能しているし、良い雰囲気があるんだ」 ウディネーゼではキャプテンマークも任されている。このまま上位をキープするのは簡単ではないだろうが、トヴァンが引っ張るウディネーゼは注目すべきチームの1つと言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部