11月も中旬なのに青々としたモミジ、10月の高温で紅葉の見頃が遅れる…観光客は半袖姿も目立つ
猛暑で農作物高騰、キュウリなど出荷減
今年の暑さは、農作物にも影響を及ぼした。
JA全農ぐんまによると、屋外で栽培される野菜への影響が大きく、9~10月のキュウリの出荷量は昨年より2割ほど減った。強い日差しで実が干からびたり、夜間の気温が下がらず実に栄養が渡りにくかったりしたという。ナスも暑さで花が落ち、8月の出荷量は昨年の約1割減。県野菜花き課によると、レタスの芯の部分が腐る「軟腐病」やキャベツやブロッコリーの葉が焼ける被害も出た。
出荷量が減ったことで価格は高騰した。青果市場を運営する前橋青果によると、9月以降のトマトの卸売価格は4キロ約4000円で、7月の倍以上となる日もあった。担当者は「ここ数年は夏の暑さで高値が続いている」と話す。今年は、キュウリも2割ほど値上がりした。
一方、関東農政局は今年のコメの収穫量(9月25日時点)は10アールあたり509キロで、平年値を11キロ上回るとの予想を発表。天候に恵まれて穂数がやや多くなったことが影響したという。