《11月から罰則つき違反決定》自転車「スマホながら運転」をする人たちの4つの目的 “気づいてもスルー”な警察官もいる実態
自転車で「スマホながら運転」をする4つの目的
6月27日、警察庁は「自転車のスマホながら運転」と「自転車の酒気帯び運転」を罰則つきの違反とする方針と「11月1日から」という具体的な日付を発表した。これまで「自転車のスマホながら運転」は警告のみだった。いや、多くはそれすらされてこなかった。
読者のみなさんの多くも「自転車のスマホながら運転」なんて珍しくもないほどに見てきたことだろう。もちろん、言わないだけで自分も「スマホながら運転」で自転車に乗っている、もしくは乗っていた、という人もいるかもしれない。それも11月1日からは罰則の対象だ。 それにしても「自転車のスマホながら運転」、いったい何を見ているのか。筆者はコロナ禍からずっとこうした「自転車のスマホながら運転」の人と今回の件と関係なしに話してきたが思い起こす限り、おおよそ4つの用途であった。 「動画を観る」 「ゲームをする」 「電子コミックを読む」 「SNSやチャット」 これで自転車を漕ぐわけで器用なものだが危なっかしいことこの上ない。意外なのは「地図を見ていた」的な用途はあまりいなかった。また「ながら通話」も昔のガラケー時代に比べれば減ったように思う。まあいるのだろうが、筆者の肌感としては先の4つの用途がほとんどである。 あたりまえだがスマホで動画やゲーム、電子コミック、SNS等をすること自体は構わない。しかし「自転車のスマホながら運転」は違反であり、11月1日からは罰則もつく。まだ検討段階だが、自転車運転者講習の対象になる可能性もある。 ちなみに「自転車のスマホながら運転」は6月以下の懲役または10万円以下の罰金となる。さらに危険と判断された場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金である。 歓楽街の24時間営業スーパー、小さな男の子を後ろに乗せた電動アシスト自転車の女性も「スマホながら運転」をしていた。スーパーの前に停まったので声をかける。 「なに、あんた警察?」 すごく怖い顔で睨まれる。違いますと答えると「警察呼ぶよ」と言われてしまった。 でも後ろの子どもさんはかわいかった。筆者ににっこり「バイバイ」と小さな玩具を手に振ってくれる。大通りに面した人通りの激しい場所だ。子育てが大変なのはわかるが、子どもさんに危険が及ぶのは忍びない。