ブルーオリジン、2機目の「ニューシェパード」ロケット打ち上げに成功
米Blue Origin(ブルーオリジン)は米国時間10月23日、2機目となる有人飛行が可能な「New Shepard」(ニューシェパード)ロケットを打ち上げた。今回は無人での打ち上げとなった。 今回のミッション「NS-27」で使用されたNew Shepardは、「Booster 5」と呼ばれるロケット第1段(ブースター)と「RSS Kármán Line」と名付けられたカプセルから構成される。ブースターとカプセルには、それぞれ5個と7個の研究用の貨物(ペイロード)が搭載された。 ペイロードとしては、New Shepardと同社の巨大ロケット「New Glenn」のために開発された航法(ナビゲーション)システム、月で動作するように設計された、レーザーで距離や形などを計測するLiDARなどが搭載された。 NS-27は西テキサスの施設で打ち上げられた。無人状態のNew Shepardは、打ち上げ後に高度101kmの宇宙空間に到達。約7分20秒後にブースターが地上に着陸し、その約3分後にカプセルがパラシュートで地上へと降り立った。 NS-27の打ち上げはもともと10月7日に予定されていたが、機体やGPS関連の問題から打ち上げ日が延期されていた。2機目のNew Shepardの飛行についてBlue Originは「拡大した飛行能力により、高まる顧客需要により良く応えられる」と述べている。 弾道飛行で高度100kmに到達できる準軌道(サブオービタル)ロケットであるNew Shepardは全長18mで、垂直に離着陸して再利用できる。
塚本直樹