「一部でいいから開放を」遊漁船業法改正で防波堤立ち入り禁止に 安全対策との狭間で渡し船の船長切実 黙認状態の過去には釣りの全国大会も開催の “那覇一文字”
▽現地で平田俊一記者 「港を出発して10分ちょっとで最初の目的地に到着しました。近くで見ると想像していたよりも非常に大きく感じます」 視察団は渡し船に乗って実際に防波堤へと降りたち、安全性に対する懸念事項などを確認した。 ▽那覇港管理組合議会 仲村家治議長 「今まで目をつぶっていたというと語弊があるけど、(釣りの)全国大会もここでやっている。そのバランスが理解できない部分がある」「可能な限り利用できるような方向で調査研究していきたい」 「一文字」への渡し船を生業としていた男性は今、 “収入ゼロ” だと切実な声を上げるー ▽磯渡し「海惚」黒島正幸 代表 「毎日(問い合わせの)連絡もあるし、なぜ船が出ないのと、色々聞かれます。僕らだけでなくお客さんの要望として、一部でもいいから開放できないかと。今までみたいに全てを黙認してくれなんて、そういうことは言いません。一部でいいんですよ本当に」 県外では、法改正後も堤防を釣り人に開放している場所もあるとされ、那覇港管理組合は近くそうした場所を視察するなど、釣り人が「那覇一文字」をこれからも利用できるよう検討を重ねたいとしている。(取材 平田俊一)
琉球放送