クセ強い?「飛行機マニア必見の神社」7選! 境内には「驚愕のデカブツ」「歴史的な激レア」まで
航空関係者御用達の神社
全国に神社は数多くありますが、飛行機と関わりの深い神社も複数存在するのをご存じでしょうか。120年ほど前に飛行機が発明され、人々と飛行機の関係が近くなるにつれて「安全に飛べるように」と神社に願うようになりました。 【画像】これが戦闘機のジェットエンジンを展示する飛行神社です 羽田空港にほど近い場所にある穴守稲荷神社と羽田神社は、航空会社の関係者や旅行者が、よく参拝に訪れることで知られています。 東京都大田区にある穴守稲荷神社は京急(京浜急行)の駅名にもなっているため、聞いたことがある人も多いでしょう。神社はかつて、現在の羽田空港のB滑走路付近にあり、その門前には日本飛行学校がありました。そこで学生が飛行機の訓練前夜に「上手く飛べますように」と、油揚げをお供えしたところ願いが成就したという逸話があり、それが航空安全祈願の始まりといわれています。 毎月17日には「航空稲荷月次祭」、毎年9月20日の空の日には「航空安全祈願祭」が行われています。 一方、羽田神社も東京都大田区にある神社で、こちらは羽田全域の氏神様として古くから崇敬を集めています。創建は鎌倉時代で、牛頭天王をお祀りしたことから「てんのうさん」と呼ばれ親しまれています。羽田空港も氏子地域に含まれるため、しばしば航空会社の関係者が「空の安全」の祈願に訪れます。 7月に行われる夏季例大祭の「羽田まつり」には多くの航空関係者が参加し、限定の御朱印も頒布され人気となっています。祭りの期間中は漁師町として栄えた羽田の町が大いに盛り上がるほか、勇壮な神輿の巡行も人気で、毎年3万人を超える見物客が訪れます。
ゼロ戦のエンジンを展示する神社
飛行機にまつわる神社の中には、航空機事故で殉職したパイロットを祀るために創始された神社や、航空機のパーツを奉納して航空安全を願う神社があります。 岐阜県岐阜市にある肇國(ちょうこく)神社は、溝旗神社の境内にある神社で、ここも航空関係者が参拝することで知られています。元々は、太平洋戦争中の1944(昭和19)年に旧日本陸軍の岐阜陸軍航空整備学校第二教育隊(現在の航空自衛隊岐阜基地)内に創建され、航空技術を学ぶ学生の守り神として手厚く祀られていたそうです。戦後、アメリカ軍が接収するにあたり神社が破壊されることを危惧して、溝旗神社の境内に遷座され、後に整備学校を卒業した少年飛行兵の御霊も合祀されました。 ここには、かつて川崎航空機各務原分工場(現在の川崎重工岐阜工場)で生産された三式戦闘機「飛燕」や、岐阜基地で試験飛行を行ったX-2など、岐阜に縁のある航空機の御朱印があり、人気を博しています。 京都府八幡市には、そのものズバリの飛行神社があります。ここは、二宮忠八が航空機事故の殉難者を祀るために1915(大正4)年に創建した神社です。 陸軍の軍人だった二宮忠八は、1891(明治24)年に、自らが考案したゴム動力の「烏(カラス)型飛行器」の飛行に成功し、日本で初めて飛行原理を発明したことから「日本の航空機の父」と呼ばれています。 神社に入ると、まず目に入るのが巨大なガラスケースの中に展示されたGE(ゼネラル・エレクトリック)社製のJ79ターボジェット・エンジンでしょう。これは元々航空自衛隊が使用していたF-104J戦闘機に搭載されていたエンジンだそうです。 また、境内には零戦こと零式艦上戦闘機の空冷星型エンジンも展示されています。これは1983(昭和58)年に、大阪湾で底引網漁の網に掛かり引き揚げられたものだとか。併設されている資料館には航空機の模型や飛行機関係の資料が展示されています。