クセ強い?「飛行機マニア必見の神社」7選! 境内には「驚愕のデカブツ」「歴史的な激レア」まで
神社の境内にヘリの発着場!?
群馬県伊勢崎市には、航空機の木製プロペラが奉納されている伊勢崎神社があります。このプロペラは、戦時中に中島飛行機(現在のSUBARU)の社員が奉納したものだそうで、「飛行機が戦争から無事に帰ってくるように」と、渡航安全・航空安全を祈願したといいます。プロペラは九〇式三号水上偵察機のもので、拝殿正面の入口上部にあります。 ちなみに、九〇式三号水上偵察機は川西航空機が開発・生産を担った旧海軍機で、1932(昭和7)年より生産されましたが、わずか17機で終了した希少機です。 栃木県高根沢町にある安住(やすずみ)神社は、航空安全を祈願するヘリコプター神社としても知られる神社です。ゆえに、境内の駐車場はドクターヘリのランデブーポイントや自衛隊ヘリの場外離着陸場にも指定されており、神社ではヘリコプターのお祓いも行っています。またバイク事故が多いことから、ライダーの安全を願い「全国バイク神社認定第一号」として、境内の末社にバイク神社をお祀りしています。 茨城県小美玉市にある百里神社は、茨城空港のそばにある神社で、旧帝国海軍の百里原海軍航空隊の守護神として創始されました。半円状に膨らんだ鳥居の台座が特徴で、これは百里原海軍航空隊で訓練に用いられていた、九九式艦上爆撃機等の固定脚カバーを模したといわれています。 兼任奉仕されている素鵞(そが)神社では、百里神社の御朱印をいただくことが可能です。なお、その御朱印は戦闘機がデザインされており、これまた人気となっています。 このように、一見するととても飛行機とは関係ないように思える神社でも、訪れてみると飛行機に関する面影を見つけることができます。ちょっとした願掛けに、これら神社に足を運んでみると新たな発見があるかもしれません。
石津祐介(ライター/写真家)