借主困惑 外壁が崩れ断熱材あらわに…管理会社「大きな事故になる前にできれば退室をお願いします」 札幌
HTB北海道ニュース
鈴木麻友記者) 「すすきのの中心部からほど近いビルです。断熱材があらわになってしまっています。そして落ちた壁が散乱しています」。 ビルの2階部分の茶色い外壁がまるごと剥がれ地面に落ちています。 先月22日ごろ、札幌市中央区南5条西8丁目にある「アーバンビル」から外壁が崩れ落ちました。このビルは6階建てで42年前に建てられたということです。 この壁の崩落により、ビルから一時的に退室を求められ片付けをしている人も。 ビルの一室を借りている人) 「(管理会社から)大きな事故になる前にできれば退室お願いしますと言われたから、いいよと言っただけだから」、「困るっちゃ困る。みんな困るだろ。めんどくさいし。でも移転すれば済むし」、「いまだに業者が来てやっている気配がないからね」。 鈴木麻友記者) 「こちらの面は1階、2階ともに外壁が大きく崩れ落ちてしまっています。その壊れた壁が隣の駐車場にも落ちて、駐車場は現在封鎖中と、使えなくなっています」。 落ちた外壁はビルの隣のコインパーキングにも。今もまだ、撤去されていません。 14台分の駐車スペースがあるこのコインパーキングは先月23日から営業を停止。再開のめどはたっていないということです。 3日午後には札幌市の担当者が訪れ、ビルの外壁の写真を撮るなどして、状況を確認しました。今後は管理会社と連絡を取り対応を検討するということです。 一歩間違えば重大な事故に繋がりかねないビルの壁の崩落。 HTBの取材に対しビルの所有者は「今週末に外壁の落下防止措置をとり、修繕するか解体するか、管理会社と相談して検討する」ということです。また「入居者には安全のためにできる限り出入りしないように呼びかける」としています。
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