「明後日、北海道議会を爆破します」誰も気付かなかった犯行予告…2日後に発覚するも既に議会は開催中、避難措置とらず議員への報告は後回し…事務局「速やかな連絡体制検討したい」威力業務妨害も視野に捜査
北海道議会に爆破予告があったにも関わらず、予告に気づかないまま議会を開催していたことが分かりました。 北海道議会事務局によりますと、11月30日午後3時半ごろ、道議会のホームページの問い合わせフォームを通じ、「明後日、北海道議会を爆破します」と苦情の相談項目として爆破予告のメールが届いていました。 しかし、議会事務局がメールに気づいたのは2日後の2日午後1時半ごろで、道議会は当時、開会中でした。 議会は一般質問の最中でしたが、議長や議員に報告したのは議会終了後の午後4時半ごろで、避難措置は取られませんでした。
議会事務局は爆破予告に気づいた後、道庁内の危機管理部門に情報を共有し、北海道警察に通報。警備員が議事堂を巡回した結果、不審物は見つからなかったため、議長らへの連絡が遅くなったとしています。 また、問い合わせフォームに届いたメッセージの確認方法については厳格な決まりはなく、職員が出勤した際に確認することになっていました。 議会事務局は、11月30日と1日は土日で職員が出勤していなかったため、爆破予告に気づくのが遅れてしまったと説明した上で「今後、平日は毎朝、問い合わせフォームを確実に確認し、議長や議員への速やかな連絡体制を検討したい」としています。 北海道警察は威力業務妨害の疑いも視野に捜査しています。
UHB 北海道文化放送
【関連記事】
- カスタマーハラスメント通称“カスハラ” 防止条例が全会一致で可決 北海道議会 議員提案によるものでは全国初 2025年4月施行目指す 北海道
- 知事も嫌がる【核ごみ報告書】に抗議 市民団体がNUMOと国へ 「溶岩の半径15キロが処分場不適地という新知見を精査していない」
- 【ロシア系ハッカー集団の仕業か】北海道の空港ホームページが一時閲覧できず…複数の道内企業にも“DDoS攻撃”―“サイバーテロ”防止へ対策協議会を道警で開催
- ヒグマ対策に2200万円など盛り込む 定例道議会開会 359億円の一般会計補正予算案を提出 JR北海道の維持困難線区の沿線協議会支援 海外観光客の誘客促進にも予算
- 新型コロナ交付金 事務手続きミスで16億円超を国に返還…北海道の鈴木知事が給与3か月分15%減額する考え示す