【破産速報】みどりや(青森市)が破産手続き開始決定 負債総額2億8,000万円
帝国データバンク青森支店によりますと、みどりや(青森市長島2)は、11月22日に青森地裁から破産手続き開始決定を受けました。 負債総額は約2億8000万円です。 みどりやは、1987年(昭和62年)12月に設立された貸事務所業者です。 「みどりやビル」の名称でテナントビルを保有し、賃料収入を得ていました。 そのほか青森市内でビジネスホテルの不動産も保有、ホテル事業者に賃貸するなどしていました。 もともとは、ビジネスホテルの運営を中心とした業態でしたが、青森市内の大手ビジネスホテルチェーンなどとの競合が厳しいなかで収益確保に苦戦し、2010年9月には民事再生法の適用申請を余儀なくされた経緯があります。 2014年7月に再生手続きは終結しましたが、多額の債務が残された状態で、その後も厳しい運営が続いていました。 近年は「みどりやビル」の老朽化が進むなかで、テナントの入居率が大きく落ち込んでいたほか、保有するビジネスホテル不動産の賃料回収が滞る事態が生じたことなどで資金繰りが悪化し、法的整理を選択せざるを得ない状況となったということです。 東京商工リサーチによりますと、みどりやは青森市内で「青森グリーンパークビル」並びに「ホテルアネックス」を運営するなど多角化を推し進め、ピーク時には8億円を超える売上高を計上していました。