<明秀旋風’22センバツ>選手紹介/7 平野太智遊撃手(1年) 昨秋の一打で成長確信 /茨城
1年生でただ一人、昨秋からレギュラーをつかんだ。少年時代も二遊間を守り、当時から「ボールへの入り方にセンスがある」と周囲に評価されていた。 ノックを受け、自分のプレーで悪いと感じた点は野球ノートに書き込んでいる。昨年12月、チームのOBで同じポジションだった木下大我元主将(現・東北福祉大)に、書きためていた悪い部分すべてについて質問を重ね、助言をもらった。下半身の動きなどを改善したことで「めちゃめちゃ手応えを感じている」。 中学時代、所属していた硬式チームの監督から「チャンスに弱い」と言われたこともあるが、昨秋は自信につながった一打がある。県大会準々決勝の鹿島学園戦。1点を追う九回表、先頭で打席に立った2番打者は「音が何も聞こえないくらい集中していた」。振り抜いて左前にはじき返し、反撃の足がかりを作った。中軸の適時打で同点のホームを踏むと、後続も犠飛を放って試合をひっくり返した。 「あの打席で自分は変われたと思う」。そう確信し、成長した姿を甲子園で披露する。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ■人物略歴 ◇平野太智(ひらの・たいち)さん 兵庫・学文中出身。168センチ、65キロ。右投げ右打ち。