彪太朗の左ハイがカオムーカイの顔面をかすめる（撮影・蔦野裕）

　2R、いきなり打ち合いを仕掛けるカオムーカイ。彪太朗も打ち返すが、カオムーカイは距離が詰まると組み付いてヒザ。彪太朗のローに右ストレートを合わせるカオムーカイ。前に出るカオムーカイに彪太朗はカウンターで左フック。彪太朗は前蹴りでカオムーカイを止めに行く。互いの左ボディーが炸裂。カオムーカイは右ストレートを打ち込みダウンを奪い返す。立ち上がった彪太朗は左ジャブ、右ローでしのぐ。カオムーカイは圧をかけて右ストレート、左ミドル。彪太朗は終了間際に左ハイ、右ボディーストレート。 　3R、カオムーカイはパンチから組み付いてヒザ。彪太朗は左ジャブを突く。そして左ハイ。カオムーカイはカウンターでパンチ。そして左ミドル。組み付いてヒザのカオムーカイ。彪太朗は圧をかけて右ロー。そしてワンツー。圧をかけて右ストレートをヒット。彪太朗のミドルにローを返すカオムーカイ。彪太朗の左ジャブに左ミドルのカオムーカイ。彪太朗は圧をかけて右ストレート、右フック。組み止めてヒザを狙うカオムーカイ。ともに決定打を放てないまま試合終了。 　判定は28-26、28-26、28-26の3-0で彪太朗が勝利を収めた。

揃って挨拶（撮影・蔦野裕）

　彪太朗は試合後のマイクで「急きょ試合を受けてくださったカオムーカイ選手ありがとうございます。まじで危なかった。強かった。でもこういう選手にしっかり勝たないと先はないなと思っているので、次、しっかり練習し直して2025年は全試合倒せるように頑張ります」とこちらも2025年の飛躍を誓った。 　彪太朗は今年2月にペットシートーン・ソー・サクナリン、4月にKNOCK OUTからの刺客・栗秋祥梧を破り、6月の「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”」で龍聖と対戦の予定だったが、小学校の給食調理員の仕事中に左中指不全切断の大ケガを負い欠場。10月の復帰戦で一仁を破り、この日の勝利で4連勝。昨年4月からの連勝を「7」に伸ばし2024年を終えた。