「グリ下」の若者に継続的な支援を 吉村知事と横山市長が対応会議に出席 NPO運営の「シェルター」も視察
大阪・ミナミの「グリ下」に孤立した若者が集まり、犯罪に巻き込まれるケースが出ている問題で、対応について話し合う会議に知事と市長が出席し、取り組みの成果報告を受けました。 大阪・道頓堀にあるグリコの看板下のエリア、通称「グリ下」にはコロナ禍以降、居場所の無い若者が集まり、犯罪に巻き込まれるケースが発生しています。 こうした問題を受け、大阪府と市は去年8月以降、警察や地元商店会、支援を行うNPO法人らと対応について話し合う「グリ下会議」を開いています。 29日の会議では、過去5回の成果が吉村知事と横山市長に報告されたほか、観光客の増加などによって集まる若者の数は減少傾向にあるものの、今後も継続的な支援が必要であることが示されました。 また、民間支援団体の安定的な財源確保や、若者が利用できる「シェルター」機能の不足も課題としてあげられ、会議後、知事と市長は認定NPO法人「Homedoor」が運営するシェルター「アンドベース」を視察しました。 「アンドベース」は居場所がなく、滞在場所を転々とする若者などが生活や就労の支援を受けながら自立のために長期滞在できる施設として昨年オープンしたものです。 府と市は今後も「アンドベース」など民間団体が運営する施設を活用し、居場所づくりや相談の場など行政では難しい部分を官民連携で取り組んでいくとしています。 吉村知事は視察を終え「グリ下に集まる若者たちの背景にある問題・課題に対する対策が重要。民間の皆さんとも協力しながら課題解決に取り組んでいきたい」と話しました。
ABCテレビ