〈ニチガク受験直前に破綻〉社長は9ヶ月で2度代わっていた…家賃6万円の家に住む就任したての中年男に近隣住民は「あの人が社長なの?」
東京・新宿区で大学受験予備校「ニチガク」を運営する日本学力振興会の経営が行き詰まり、自己破産を申し立てることが分かった。本番直前、ラストスパートをかけようとした受験生は、突然の閉鎖により逆境に放り込まれた。同社は昨年2回も社長が代わり、12月初めには破綻の準備を始めていたことも関係者の話から判明。高額な受講料を前払いで払った受験生にとってダメージが大きすぎるこの突然の破綻は、回避できなかったのか――。 【画像】「え、あの人が予備校の社長なの?」近隣住民も驚いたニチガク社長C氏が住む家
40年以上指導実績のある予備校が…
受験生に寝耳に水の話が伝えられたのは、三が日が明けた翌日の1月4日のことだ。 「西新宿の校舎の扉に『現在債務の支払に窮する状態で破産申立てを視野に入れ、債務を整理する予定』『私物を取りに来るように』と書かれた紙が貼られたんです。この日のうちに会社から債務整理を受任した弁護士の説明として、今月中旬までに裁判所に自己破産を申し立てる方針であることが伝えられました」(社会部記者) 7日時点でも生徒を募集しているニチガクのホームページでは、「大学受験予備校ニチガクは、『予備校銀座』と呼ばれる日本一の予備校密集地帯である西新宿で40年以上の指導実績を誇る予備校です。少人数制の利点を活かし、徹底的に生徒に寄り添い、希望の大学に合格するまで懇切丁寧な指導をいたします。」と経験を誇示。 2023年は、165人の受験生のうち93.9%の155人が第2志望までの大学に合格し、東大にも9人が合格したという実績を宣伝している。 「ニチガクには現在約130人の生徒が在籍しているようです。破綻が伝えられ週が明けた6日には生徒らが次々に私物を取りに来ました。医学部志望の高校2年生の生徒は『前払いで僕の場合は250万円ちょっとを一括で払ったんで…。まだ通い始めて一ヶ月で、許せないですね』とも話していました」(社会部記者) 別の塾に通う18歳の女子高校生は「クラスメイトがここの塾に通っていたけど、去年やめたと言ってました。講師の先生たちは一生懸命に親切に教えてくれていたみたいだけど。『とにかく高い』って聞いていました。クラスメイトは今回の件を知って『早くやめといてよかった…』って言ってますよ。でも残された人はかわいそうですね」と同じ世代の受験生を気遣っていた。
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