「部屋に戻って数時間ビデオゲームをやるよ(笑)」アンダース・リンド、世界ランク1位の王楚欽を撃破<卓球・WTTチャイナスマッシュ2024>
<卓球・WTTチャイナスマッシュ2024 日程:2024年9月26日~10月6日 場所:北京(中国)> 10月1日、WTTチャイナスマッシュ2024は大会6日目を迎え、男女シングルス・混合ダブルス2回戦と男女ダブルス1回戦の一部が行われた。 男子シングルス2回戦では、アンダース・リンド(デンマーク)が王楚欽(ワンチューチン・中国)にゲームカウント3-1で勝利。世界ランキング1位相手に大金星をあげた。 以下、試合後のリンドのコメント。
アンダース・リンド 試合後コメント
<試合を振り返って> 実は今日の試合に勝てるとは全く思っていませんでした。ほんのわずかな可能性しかないと感じていましたが、それが試合に向かう原動力でした。だから、試合開始から全力で戦い、もし最初のセットを取れたら勝つ可能性があると感じていました。 そして実際に第1ゲームを取ったとき、相手が少し普段よりも良くないプレーをしていて緊張していたのが分かりました。それで、自分にも勝てるかもしれないという思いがさらに強まり、どんどん続けていって、ついに勝つことができました。 第4ゲームで(僕が)リードし始めたときには、「もしこのゲームを取れば試合に勝てる」と分かっていて、非常に緊張していました。でも、少し怖くなりながらも試合中にうまくいっていた判断を続けていきました。 彼も非常に緊張していて、普段なら僕に負けることはないはずなので少しミスをしました。僕も良いプレーをして、連続で5ポイント取ったことで十分なリードを作ることができ、ゲームと試合を勝ち取りました。 <(対戦相手の)王楚欽選手について> 彼はこの数か月間、信じられないほど素晴らしいプレーをしていて、彼のことを本当に尊敬しています。彼は本当に素晴らしい選手です。次の試合の準備については明日から考えます。今夜はこの勝利を喜び、誇りに思い、祝います。家族と話してから、明日以降の準備を始めます。 <次の試合について> 次の試合が控えていると分かっているけど、今夜は祝う時間を取るべきだと思います。この瞬間は、短い間だけど、本当に大きな意味があります。 僕は今日、部屋に戻って数時間ビデオゲームをやるつもりで、明日から次の試合について考えようと思います(笑)。 <試合後に床に倒れ込んでいたが何を考えていたか> 本当はアリーナを200メートルくらい全速力で走り回って、ジャンプしたり、バク転したりしたかったのですが、それができないので、床に寝転んでその瞬間をかみしめていました。 そこから勝ったことが現実だと気づいて、次に何をするかを考えていました。試合のお礼を言わなきゃ、コーチを抱きしめなきゃと思いましたが、なぜそんなことをしたのかは自分でも分かりませんが、ただそうしました。 <3年前に車の事故に遭った時の体の状態について> 僕は背中を2つ、実際には3か所折りました。今も金属が体の中に入っていて、それが骨をつなぎ止めています。練習をたくさんするとたまに痛みが出ることはありますが、それが試合中に自分を制限しているとは感じません。 もちろん体はとても硬くて、リンボー(体を後ろに反らして低いバーをくぐる競技)が非常に苦手なのは確かです(笑)。
WTTチャイナスマッシュ2024
<男子シングルス2回戦> 〇アンダース・リンド(デンマーク)3-1 王楚欽(ワンチューチン・中国) 13-11/9-11/11-6/11-7
ラリーズ編集部