【MLB】エンゼルスがWソックスからロビンソンを獲得 結果的にはサイスとの交換に 右腕ダニエルがDFA
日本時間12月19日、エンゼルスはホワイトソックスから金銭トレードで30歳の捕手チャッキー・ロビンソンを獲得したことを発表した。ホワイトソックスは右腕ブライス・ウィルソンと1年契約を結び、ロースターの枠を空ける必要が出てきたため、ロビンソンの放出に動いた形となる。今オフは、エンゼルスから放出されたマット・サイスがカブスを経て、ホワイトソックスへ移籍。結果的にはエンゼルスとホワイトソックスの2球団がサイス、ロビンソンという控え捕手を交換する形となった。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ロビンソンは2022年にレッズでメジャーデビューして25試合に出場。このとき、アフリカ系アメリカ人の捕手は2016~18年にアスレチックスでプレーしたブルース・マックスウェル以来ということで大きな話題となった。昨季はメジャーでの出場機会がなかったが、今季はホワイトソックスで2年ぶりのメジャー昇格を果たし、26試合に出場。打率.129、0本塁打、0打点、OPS.326に終わった。今季マイナーAAA級では55試合に出場し、打率.246、7本塁打、32打点、OPS.674を記録している。なお、エンゼルスはロビンソン獲得に伴い、27歳の右腕デービス・ダニエルをDFAとした。 エンゼルスがロビンソンの獲得に動いたのは、マイナー・オプションを残している捕手が欲しかったからだろう。エンゼルスは今オフ、若き正捕手ローガン・オホッピーをサポートする2番手捕手としてベテランのトラビス・ダーノーを獲得。3番手捕手はマイナー・オプションが残っている選手のほうが望ましいため、すでにマイナー・オプションが切れていたサイスは戦力外となり、カブスへ放出された(その後ホワイトソックスへ再トレード)。メジャーでの実績ではサイスのほうが上だが、エンゼルスはロースターにおける流動性を考慮し、マイナー・オプションがないサイスをマイナー・オプションが残っているロビンソンに置き換えたことになる。 一方のホワイトソックスは若き正捕手コリー・リーをサポートする2番手捕手として、実績のある捕手が不在だったため、カブスから余剰戦力となっていたサイスを獲得。これにより、ロビンソンを抱えておく必要がなくなったため、マイナー・オプションが残っている捕手を欲していたエンゼルスへ放出することになった。トータルで見れば、サイスとロビンソンの交換という形になったが、両球団のニーズを満たす結果に収まったと言える。