特定外来生物「ヌートリア」県内初確認 松山・中島沖で泳ぐ姿(愛媛)
愛媛県は7日、松山市中島沖で特定外来生物に指定されている「ヌートリア」が県内で初確認されたと発表した。水生植物や農作物に食害の恐れがあるものの、被害は確認されていない。目撃情報を収集し、定着を防ぐ対策を講じるとしている。 県生物多様性センターなどによると、ヌートリアは南米産の大型げっ歯類。草食で50~70センチに成長する。5月31日、目撃者から海を泳ぐ1匹の写真と動画が市に提供され、専門家がヌートリアと判断した。 戦前に毛皮目的で養殖され、広島、岡山県などには分布。愛媛では生息に関する具体的な情報はなかったが、2016年と22年に松山市島しょ部でヌートリアの可能性が高い目撃情報が寄せられたほか、白骨死体も見つかっていた。
愛媛新聞社